おふるなボクたち
中島たい子
コレの続きです

「心臓異色」
少し先の未来
中古の人工心臓を、簡単な手術で移植できるようになった時代
大人しく地味だった林は、中古の人工心臓を移植した途端、人が変わったようになった
極端に肉食を好み、極端に豪快な行動をする。
もしかして、心臓の前の持ち主の意思が残っているのか…?
人格が変わった林の行動は、結果的に人を救うこともあれば、
あまりに乱暴すぎることもある。
心臓の前の持ち主は、
ヒーローか?
もしくは、凶悪犯か…?

結末が、意外でおもしろかった
前の持ち主の「念」が残っている
そう考えると恐ろしい
私は古本や中古車にはあまり抵抗感がない。
ただね、どうしてだか指輪は気になる
ネックレスやブレスレットは気にならないのかな?
(いずれにしろ中古のジュエリー買ったことないんですが)
指輪は…中古で売りにだされるまでのストーリーが妙に気になりますね
そんなの単純に「飽きたから」「もうつけないから」が多いと思うんですけど
これはひとえに、
指輪はサイズがあって、オーダーメイドされていることが多い
のが理由な気がする
誰かのサイズに合わせたものを身につけるときに
どうしてもその「誰か」の人となりが気になる
なんだか、その「誰か」がすごく邪悪な人物だったら
なんだか自分もどんどん邪悪化しそう
すでにもう私けっこう邪悪だけどね
そういう意味では
「中古臓器の移植」も、おおいに人格に影響が出そうだと思った