ぼくたちはきっとすごい大人になる
有吉玉青
コレの続きです

五話め。
「ママンの恋人」
愛のママは日本人だけど、自分のことを
フランス式に「ママン」と呼ばせている。
恋人の若林のおじさまは、ママンをシルヴィーと呼ぶ。
ママンはパパのことが嫌い。
愛も、パパのことが嫌い。
愛はいつしか、パパよりもママンよりも、若林のおじさまが気になっている。
そんなある日…

けっこうな胸糞話だと思いました(笑)
もう嘘をつきながら生きたくないと思う事情があったにせよ、
まずママンがクズすぎるし
若林のおじさまはふつうに気持ち悪い
そして愛も、いい感じに邪悪。
こういう話って、子供だけは純粋に描かれたりするけど
純粋に邪悪で良い
娘を一方的に女としてライバル視する母親がたまにいて
(私の母親もそうでした)
娘は傷ついたりするものですが
愛は逆に母親をライバル視するパターン
パパはひとり貧乏クジを引いてるけれども
ママンを愛してるから仕方ないってことか。
愛って(この場合は、娘の名前の愛ではなく、愛すること)
人生を狂わせることもある。
これも愛ゆえ