恋はさじ加減
平安寿子

「一番好きなもの」
つねに恋愛ゲームの強者だった路子。相手に求められてこそ恋愛の醍醐味
しかし、30過ぎて恋愛ゲームもイマイチ奮わない。
今いちおう付き合ってる幼なじみの充は
路子よりも、恋愛よりも、カレーうどんに夢中。
カレーうどんマニアである。
それでも、素朴で優しい充と
充の大好きなカレーうどんをを愛そうとする路子だけど…?
カレーうどんを忘れるくらいの恋愛したくないの!?
と、路子は充に問いかけるが
そこは個人の価値観の違いだろう。と思った
恋愛しながらもカレーうどん(趣味)を捨てない男なんてよくいるよね

カレーうどんマニアの充は、恋愛や肉欲にあまり興味のない
ちょっと草食系みたいな感じて書かれてるけど
私の持論としては
それも相手による。と思う。
長い付き合いになればまた別だけど
恋愛の超初期に、これぞというピッタリの相手に出会ったら
いくら奥手でもガツガツ行くと思う

充は路子にはそこまで惹かれなかっただけ。
路子もまた、恋愛強者の地位にしがみつきたかっただけ。
結局そこまで合ってない二人だから、うまくいかなくて良かったよ。
最後、落ち込むどころか
ますますパワーアップした路子が小気味よかった。
カレーうどんだろうと、恋愛のトキメキだろうと
夢中になれるものを追いかけるのも幸せの形だよねぇ


