万次郎茶屋
中島たい子

「質問回答症候群」
聡明な少年・洋介は、両親にいろいろな質問をして育つ
赤ちゃんはどこから?神様っているの?命の重さって?
洋介の両親は、真摯に答えながらもだんだん質問が難しくなりうろたえる
やがて優秀な青年に成長した洋介だが、
女性と恋愛することに抵抗感・トラウマがあることに気づく。
なんとかしたいと、カウンセラーを訪ねる
これ、めーーっちゃおもしろい結末だと思いました
子供に、残酷な現実を伝えるべきか?嘘をつくべきか?
大人になって気づいた子供時代のトラウマにどう向き合うか?
幼児期のトラウマを解放させ、すべて満たしてくれる存在なんているのか?
なんていう難しい人生のテーマに答えが見つけられるような気がして読み進めた結果
結局はいまの自分ができることやって
いろいろ経験して試行錯誤して
ひとつひとつ見つけていくしかないんだよーーん

みたいな、なんだか当たり前の結末に着地してむしろ安心した。
そうだよね。
誰かが現れて劇的にすべて解決してすべて導いてくれるなんてことはなくて、
ジタバタしながら自分が現実の世界で学んでいくしかないんだな
結局ちょっとトンチンカンなままの洋介にワロタwww
だけど彼は、これからたくさんのことを学ぶし
たぶん彼なりに幸せになれそうだなと思った