負け逃げ
こざわたまこ

兄帰らず
クラスでお調子者の男子高校生、小林
だけど内心は、恋人のクラスメート前原を
嗜虐的に犯したいと暗い欲望を抱く。
専業米農家を営む封建的な父
要介護状態の祖母
文句もいわずに介護し、通信販売に精を出す母
優しくて、傷つきやすくて、引きこもりだったけど
家を出た兄
小林が向かうのは…?
オイオイオイ~

もう
どん詰まりオブどん詰まりじゃねえか
ちょっと映画、「共喰い」を思い出したよ

これも元々は小説ですが
明るく振る舞う小林だけど、暗い未来しか見えん
なんたって性癖がねじまがってる。
村を出たところで性癖は捨てられないもんな
こういう、サド性癖みたいのって
後天的なものなのか先天的なものなのかよくわかりませんが
生育環境にも起因するのかな?
兄や父から受け継いだエロ本から、性的嗜好が影響されるみたいな話
耳にしたことはありますけどね
小林が今後、相手と喜び合えるような愛の交わし方を覚えるのか
はたまたお互い同じ性癖を持つ者同士で出会うのか
大人になった小林が犯罪者にもならずに幸せなセックスライフが送れるのか
みたいなことばかり気になってしまったよ。
村から逃げられるか以上に気になった。

こんだけ何編にもわたって
「田舎のおぞましさ」を書き連ねるこの本ってなんなんだ…?
田舎で幸せに暮らしてる人はいない世界線のようだ