一枚目のつづきです
私が幸運だったことは、
交換日記を断ったからといって、親友と喧嘩にはならなかったことです。
そっか、じゃあやめようということになり
(理由は聞かれたかもしれませんが、当然答えられるはずはありません)
交換日記をやめたことを母に伝え、
私は毎日、今までの日記帳を家で読みかえしました。
楽しいことしか書いてありません。
このマンガを続けていたらどういうお話になっていただろう
どうしてやめないといけなかったんだろう
でもきっとこれが正しいんだ
お母さんが言うんだもの
しばらく経って、私たちはどちらからともなく交換日記を再開しました
覚えているのは、渡しそびれた手紙のことです。
親友への、たわいもないお手紙に
私は「また交換日記できて嬉しい!」と最後に書いて
あ、これはまた交換日記に書けばいいんだ、と思い直して渡さなかった手紙です。
私はとにかく嬉しかった。だけど怖くもあったのです
母の言い付けを破る。
だけど今回は、嘘をつくと心に決めていました。
交換日記は徹底的に隠します。
「あんた、交換日記をしているでしょう!?」
母はたびたびこのように追求しました。
「してない。もうやめたよ。」
もう決心したので嘘をつくことに迷いはありません。
そしてある日
母が勝ち誇ったように言った言葉
「あんたが手紙に、
『また交換日記ができて嬉しい!』って書いたの知ってるわよ!!」
その時の気持ち
その時の気持ちをなんと言ったらいいでしょう
まず恥ずかしさ
体中が、カーーーッと燃え上がるような恥ずかしさ
嘘がばれたこと
友達への手紙を読まれたこと
自分の浅知恵
恥ずかしい
なんてみっともない自分
あんたはみっともない。それは母の口癖でした
そして恐ろしさ
母に嘘をついて約束(こんな一方的なものが約束?)を破ったことが露見した
その後のことは記憶にありません
母の勝ち誇った顔、熱くなった体、そこで記憶は終わりです
長くなりましたが、ご相談です
母はなぜ交換日記を禁じたのでしょう?
どうして私は自分を恥じたのでしょう?
恥じるべきは、勝手に子供の手紙を探し出して盗み読み
さらにそれを口論の切り札にする
母の行為ではないのでしょうか?
なぜ私はこんなに長い間、自分を恥じてきたのでしょう?
敬具