
なので第一弾はジェーン・エア
誤解がないようにいいますと、入院生活がローウッド学院みたいに悪環境だったわけじゃないですよ?
孤児となったジェーン・エア。引き取られた先でも愛を知らずに育つ。
いろいろなものに飢えつづけたジェーンが自分の手で幸せをつかみ取るまでのお話です
これは児童書ではないですが、ちょっとラノベっぽいなと思っていまして
(ジュブナイル小説も好きな作品たくさんあります)
展開の早さなんかが。前半と後半でかなり印象が違います
ただ耐え忍ぶ前半
最初に引き取られたリード夫人のところでも差別
ローウッド学院もとにかく厳しい環境で
人間の尊厳すら侵されそうな、時には命の危険にも晒されます。
このローウッド学院の描写は、読むだけで若干体調不良になりそうになる
前半はとにかく忍耐内なる怒りを抑え
環境に適応し生き抜こうとする姿が印象的です。
ジェーン覚醒!の後半
ロチェスター様はこの物語の数少ない陽キャじゃないかと思う
彼が出てきてから、一気にロマンス色が盛り上がった
さらにサスペンス風味(真夜中の高笑い、ロチェスターを狙う謎の殺人鬼)も加わり、目が離せない
ていうかロチェスター様!!それはないだろ!!!(叫び)
屋敷を出て彷徨い、ロチェスター無しで生きる人生を模索するジェーン
愛とは、自由とは、女性の人生とは。逡巡するジェーン
最後にジェーンはどのような幸せにたどり着くのか…?
かなり色々な内容が盛り込まれているにも関わらず、飽きさせないんですよね
ジェーンがたおやかな守られる女性という感じではなく、芯のあるちょっと可愛いげのない女性
というところが、さらにいいと思ってます
登場人物、ジェーンやロチェスターにすらも
人間らしい弱さや狡猾さ、尊大さももつキャラクターに描かれていて引き込まれます
わたしは一筋縄じゃいかないわよ