ジェーン・エア シャーロット・ブロンテ著 1847年



幼少期の入院生活について思い出したとき

あの生活、ちょっと寄宿舎っぽかったなと思ったんです
幼児~中学生くらいの女の子が同じ部屋で生活みたいな(年齢別にざっくり部屋が分かれてましたが)


それにつられて、寄宿学校がテーマになってる本をいくつか思い出したキョロキョロ

なので第一弾はジェーン・エア

ジェーン・エア 



誤解がないようにいいますと、入院生活がローウッド学院みたいに悪環境だったわけじゃないですよ?


孤児となったジェーン・エア。引き取られた先でも愛を知らずに育つ。


いろいろなものに飢えつづけたジェーンが自分の手で幸せをつかみ取るまでのお話です



これは児童書ではないですが、ちょっとラノベっぽいなと思っていまして

(ジュブナイル小説も好きな作品たくさんありますラブラブ)

展開の早さなんかが。前半と後半でかなり印象が違います



 ただ耐え忍ぶ前半


最初に引き取られたリード夫人のところでも差別真顔

ローウッド学院もとにかく厳しい環境でネガティブ

人間の尊厳すら侵されそうな、時には命の危険にも晒されます。


このローウッド学院の描写は、読むだけで若干体調不良になりそうになるネガティブ


前半はとにかく忍耐真顔内なる怒りを抑えメラメラ環境に適応し生き抜こうとする姿が印象的です




ジェーン覚醒!の後半


ロチェスター様はこの物語の数少ない陽キャグラサングラサンじゃないかと思う

彼が出てきてから、一気にロマンス色が盛り上がった


さらにサスペンス風味(真夜中の高笑い、ロチェスターを狙う謎の殺人鬼)も加わり、目が離せないびっくり

ていうかロチェスター様!!それはないだろ!!!(叫び)


屋敷を出て彷徨い、ロチェスター無しで生きる人生を模索するジェーン

愛とは、自由とは、女性の人生とは。逡巡するジェーン


最後にジェーンはどのような幸せにたどり着くのか…?




かなり色々な内容が盛り込まれているにも関わらず、飽きさせないんですよね照れ



ジェーンがたおやかな守られる女性という感じではなく、芯のあるちょっと可愛いげのない女性

というところが、さらにいいと思ってます



登場人物、ジェーンやロチェスターにすらも

人間らしい弱さや狡猾さ、尊大さももつキャラクターに描かれていて引き込まれます



わたしは一筋縄じゃいかないわよ