学生時代の思い出は、皆、たくさんある。
中でも、部活動をしていた人たちにとっては、
部活動で得た経験や思い出を、かけがえのない宝物としている人も多い。
苦楽を共にし、感動を共有した部活動の仲間を、
生涯の友としている方も多いだろう。
部活動は、教師の犠牲の上に成り立っている。
もちろん、犠牲といっても、生徒たちと共に過ごす「濃い」時間は、
教育者にとってかけがえのないものだろう。
部活動の顧問を恩師として慕う生徒も多い。
しかし、この図式が今、大きく揺らいできている。
なんと、部活動の「外注」である。
その背景には、教師の肉体的な疲労以上に、
精神的な苦痛があるようだ。
私たちの時代は、部活動でよく殴られたものだが、
今は、生徒をちょっとでも叩けば、一大事。
また、顧問を信頼してほとんど文句を言わなかったかつての親に比し、
現在は「モンスターペアレンツ」なる、やっかいな存在もいる。
それがいい時代なのかは、人によるだろう。
しかし、かつてと違う学校では、
教師がやりがいを感じることは次第に難しいくなっていることだろう。