令和8年3月2日
作家の池波正太郎さんも桜への思いを語っています。
それは戦争末期の横浜海軍航空隊の桜だったそうです。
日本の敗戦はもはや必至とみられたとき、用があって
士官室へ行き、大尉が戻るのを待っていると、開け放った
窓から桜の花びらが舞い込んで来ました。
「それを見ているうちに、胸が熱くなり、おもわず眼が
うるみかかるのを、どうしようもなかった。悲しいと
いうのではない。ただ、自分は来年の春に、ふたたび
桜花を見ることはできまいというおもいが、胸に
こみあげてきたのである」と綴っています
(「桜花と私」から)。