平成31年4月4日
オフィス前の桜の花は、もうハラハラと散り始めました。
この桜の時期はなぜか別れのイメージを強くします。
華やかさが鮮明なほど、絆を紡いできた人との別れの
寂しさが強調されるからかもしれません。
だれにも何時まで経っても忘れ難い大切な人や思い出があります。
「さまざまのこと思ひ出す桜かな」:松尾芭蕉の有名な句です。
一見すると誰にでも作れそうな平凡な句のようにもみえますが、
実際は、この句は、読む人によって思い浮かぶ情景が異なり、
まさに人により「さまざまのこと」が頭に浮かび、過ぎ去った日々を
懐かしむこととなる深い味わいがあるそうです。