平成27年5月1日
今年の桜は、咲き始めてから満開に
なるまでが、それこそ“アッ”という間
の出来事でした。
そんな満開の短い桜の花を愛でるため、
この時期は沢山の人が靖国神社から
千鳥ゲ淵一体にお花見に押し寄せます。
みんな上を見ながら、時々はスマホを
眺めながら歩きますので、歩行者には
とても危険です。
私は、「君子危うきに近寄らず」といつも
そういう危ない人たちを何とか避けながら、
一生懸命に歩きます。何しろぶつかれば、
跳ね飛ばされるのは私の方ですから・・・・。
私たちはどうしてこんなに桜が好きなの
でしょうか。美しさもさることながら、パッと
咲いてパッ散るところに、自分には無い
潔(いさぎよ)さを感じ、その小気味よさに
感嘆するのかもしれません。
そして、「満開の豪奢(ごうしゃ)さ」と
「散り際のはかなさ」の対比の美しさに感銘し、
その見事なコントラストに、自らの人生の
盛衰を重ね、辿ってきたこれまでに思い
を巡らすのかもしれません。