平成23年2月16日
今日は、比較的暖かい良い日です。
戦後の日本が貧しい頃の人情にあふれた時代を
知っている人たちの話にはしみじみとさせられるものが
沢山あります。例えば、
「佐藤さん(仮名)が、幼稚園児だった頃のある日、
夕飯の支度中のお母さんから、豆腐を買ってくるように
頼まれた。いつもは6つ上のお姉ちゃんと一緒に行くのだが、
この時は一人で豆腐屋さんに行った。右手に20円をしっかり
握りしめて。
<近所のおばちゃんたちに、「ひとりでおつかい? えらいね」
と言われて嬉しかった。お豆腐屋さんの重いガラス戸をあける。
大きな桶の中に、お豆腐が入っていた。おばあちゃんに
「一丁ください」
と言うと、おばあちゃんは冷たい桶に手を入れて、お豆腐をきれい
に切った。手渡されたお豆腐の袋をしっかりと握って家に戻る途中、
砂利道の石につまずいた。お豆腐はもちろんぐじゃぐじゃ。
泣きながら家に向かって歩いていると、お豆腐屋のおばあちゃんが
走ってきて、「はいよ。おつかい、頑張って」と言って、
きれいなお豆腐を渡してくれた。
私は、恥ずかしくて、もっと泣いた。」
いい話ではないですか!
私の子供の頃は、こんな他人を思いやる人たちが沢山いました。
「人を思いやる」--こんな素敵な言葉がないがしろにされがちな
現在を憂います。