平成20年8月9日
昨夜は、北京オリンピックの開会式でした。
私も自宅で一杯やりながら、テレビで観戦しました。
印象は、“随分お金をかけたショウだな”ということ
でした。
それと、随所に“中国の偉大さを世界に印象づけよう
との思いが散りばめられているな”との印象でした。
勿論、中国は昔は偉大な先進国でした。
火薬・羅針盤・活版印刷は「人類の三大発明」と呼ばれ、
それらの技術の改良が、ルネサンス期以降の西欧文明発展の
起爆剤となりました。そして、「三大発明」が実用化され普及
したのは西欧でしたが、発明という事に限って言えば、いずれも
中国が先んじていました。
古代の東アジアでは、漢民族を中心とする中国は、
政治・経済・軍事・科学・思想のいずれの面に於いても圧倒的な
力を持った超大国でした。
圧倒的な高みから自分たちの周辺を見回した中国人の目には、
周辺の少数民族は、すべて哀れむべき未開民族として映ったようです。
中国人の心中に「我らこそ世界の真ん中で、最も優れた文化を
有しているのだ」という、いわゆる「中華思想」が芽ばえたのも、
当然のなりゆきであったのだろうと思います。
その思想は、多分現在の中国にも色濃く残っていると思います。
テレビで見た開会式の様子や、人民大会堂で行われたレセプション
で、世界の首脳が中国主席に拝謁するため、列をなしている様子は
多分中国人の優越感を随分とくすぐるものだっと思いますよ。
でも、そうであるならば、何時までも発展途上国ぶらないで、
世界の偉大な国家としてふるまって欲しい者だと思っています。