かわら版 No.1326 『市船soul(ソウル)』 | 野田よしひこの オフィシャルブログ「『かわら版』+」Powered by Ameba

かわら版 No.1326 『市船soul(ソウル)』

  夏の全国高校野球選手権に市立船橋高校が、15年ぶりに千葉県を代表して出場しました。8月8日の初戦は、春夏連覇の経験のある沖縄の興南でした。


  居ても立っても居られなくなり、私は初めて甲子園球場に応援に行きました。千葉マリンスタジアム、東京ドーム、神宮球場など首都圏で野球観戦したことは勿論あります。しかし、聖地甲子園とは全くご縁がありませんでした。


  3塁側アルプススタンドに陣取り、市船カラーの緑の帽子とシャツを着て懸命に応援。が、三回を終えて0-5と劣勢。しかし、諦めずに粘り強く加点し、ついに9回裏に6-5で劇的なサヨナラ勝ちを引き寄せました。


  8月13日の2回戦の相手は福井の強豪・敦賀気比。この好ゲームはTVで観戦しました。序盤は市船が先行する展開でしたが、徐々に打ち崩され、8回終了時には3-8と差が開いていました。しかし、最終回に市船は執念で3点を奪い、6-8まで猛追しました。


  この熱闘の視聴率は世帯13.2%、個人7.0%。8日~14日の関東地区の視聴率において、「ニュース7」や「ちむどんどん」などに続いて第5位でした。


  双子の森本兄弟をはじめとする野球部の奮闘も素晴らしかったですが、市船吹奏楽部を中心とする応援団も見事な結束でした。特に、5年前に20歳で亡くなった同校吹奏楽部OBの浅野大義さんが作曲した「市船soul(ソウル)」が鳴り響くと、チームの勢いが神がかり的に増しました。「攻めろ、守れ、決めろ、市船!」のかけ声も全国的に知れ渡ったように思います。


  大義さんの大叔父さんは私の活動を長らく力強くお支えいただいている方であり、そのおすすめもあり、大義さんの短い生涯を描いた中井由梨子著「20歳のソウル」(幻冬舎文庫)を読みました。


  魂の宿った曲を魂に響く演奏をすれば、魂のこもったプレーを引き出すのでしょう。そのことをたくさんの実話を通じて知ることができました。特に、大義さんの告別式当日、新京成三咲駅近くの「古谷式典ゆいまき斎苑」で164名の高校吹奏楽部OBたちと仲間たちが「市船soul」を演奏する場面は、感涙です。


  映画化され既に公開されましたので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。まだ一部で上映されているようなので、是非観たいのですが…。


  市立船橋高校は本当に魅力的な学校になってきました。「体育祭」は圧巻です。インターハイに百人近く出場する学校ですが、部対抗リレーは陸上、サッカー、野球、バレーなどの一流選手が全力で走ります。手を抜きません。


  市船吹奏楽部は生徒が楽器を演奏するだけでなく、歌ったり踊ったりもします。聴き手の心を鷲掴みします。定期演奏会はとても充実しています。いい学校になってきました。