かわら版 No.1322 『安倍元総理のご逝去を悼む』 | 野田よしひこの オフィシャルブログ「『かわら版』+」Powered by Ameba

かわら版 No.1322 『安倍元総理のご逝去を悼む』

  7月8日午前、安倍元総理が奈良県内で銃撃され、懸命の救命措置にも関わらずご逝去されました。心よりお悔やみ申し上げます。参院選候補者を応援する演説中のことでした。国民の新たな代表を選ぶ選挙戦の中の暴挙であり、民主主義の根幹に真っ向から敵対する行為です。このような非道は絶対に許してはなりません。


  10年前の党首討論で、安倍元総理とは火花を散らす論戦を交わしました。予算委等で厳しく意見を戦わせたこともあります。そして今、数少ない総理経験者である現職の国会議員として、共に全国の激戦区でマイクを握っていました。


  だから、私にとっては言葉では言い表せない大きなショックです。日本の未来を前を向いて訴えている時に、背後から襲われる悔しさを思うと、激しい怒りを禁じえません。


  私が初めて政治を意識したのも、政治家襲撃事件でした。1960(昭和35)年10月、日本社会党委員長の浅沼稲次郎が、日比谷公会堂で右翼の少年に刺殺されるというショッキングな事件でした。連日白黒テレビで報道されていました。


  3歳半だった私は大変なショックを受けました。そして、母に「何であのおじさんは殺されたの」と聞いた記憶があります。そのときの母の答えは、「政治家っていうのは大変な仕事なんだよ。命がけなんだよ」というものでした。


  改めて、自分のポリティカル・メモリー(初めて政治を意識した瞬間)が鮮烈に蘇ってきました。そして、「テロ行為は許さない」「言論の自由を守る」と語るにとどまらず、怯まず臆さず街頭に立ち続けることにしました。


  11日の津田沼駅を皮切りに、毎朝「かわら版」を配り続けます。