かわら版 No.1127 『日銀総裁と一問一答』
3日の衆院財務金融委員会において、今国会10回めの質疑に立ちました。黒田東彦日本銀行総裁を参考人として招致し、異次元金融緩和の副作用や緩和政策をいつどのように終わらせるか(いわゆる出口論)について、1時間にわたる一問一答は次のようなものでした。
「経済全体は改善したが、2%の物価安定目標を早期に実現することは達成されていない。」
「現状、大きな問題は生じていない。御指摘の点は十分頭に入れ、適切に購入する。」
「重要なポイントであるが出口の議論と同じく、具体的な検討をする時点ではない。」
「現時点では大きな問題は生じていないが、累積的影響が出るおそれがあるので注視していく。」
「貸出市場での競争激化は構造問題だが、低金利環境が更に拍車をかけているのは事実だ。」
「金融緩和は物価安定のための政策であり、財政については政府、国会の責任だ。」
「プライマリーバランス(PB)は大きく改善。着実に取組を推進してきたと思う。」
「2013年1月の政府・日銀の共同声明は現在も有効であり、これに沿っていく。」
「出口に差しかかるずっと前に、出口の具体的な方法やテンポを言うのは難しい。」
「出口の議論が必要となったときに、政治情勢によって乱されることはない。自ら判断する。」
「まさに出口に立ち至った時に具体的に方向性を示すということにならざるを得ない。」
「適切なタイミングで、市場に与える影響も考慮しながら説明していく。」
「メンバーについてコメントすることは差し控えたい。活発に議論している。」
「物価の安定と金融システムの安定という2つの使命をしっかり果たしていく。」
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