先日、JBLの2110Hで聴き始めた平面バッフル。EQで高域を持ち上げてやるとJAZZが最高に鳴るのですが、幅広い音楽を聴こうと思うとやはり中域の熱い音が逆にネックになる場合もしばしば。

 

かつて…10年以上前にD208で平面バッフルを作って、その時はあっさり断念したけど、なぜそうなったか思い出しました。ぼくは「JAZZしか聞かない」人じゃなくて、むしろ「JAZZも聞く…」程度の雑食系なのです 笑
 

しかしながら、音が飛んできて屈託なく軽い低音のJBLの音が大好きなので、結局ビンテージのD130を使用したメインシステムをいまだに使っていますが、そっちはそれなりの根性と時間をかけて調整してきたので全ジャンル無難に対応できるようになっただけで…やはり個性の強いユニットはシンプルな構成になればなるほど上級者向きだということを思い知ったのでした。。。

 

ぼくは決して上級者ではないので、手懐けるのはメインシステムだけで精一杯。寝室のシステムくらいは気楽に聴けるものにしようか…と、僅か数日で方針が転換したので、思い切って安いスピーカー注文してました…。

 

コレです。ダイトーボイスという、自作派の方には有名ですが高級オーディオマニアの人にはむしろ縁遠い?日本のメーカー。昔秋葉でバイトしてた頃によく通ったコイズミ無線さんではおなじみのメーカーです。

 

これは20cmのダブルコーン・フルレンジのDS-200Rという、1本あたり6,000円代のリーズナブルなユニット。梱包や外観もそっけない…というかシンプルすぎるだろ…という感じです。なんか無印良品っぽいイメージですね。

 

エッジがゴム系?で、フリーエッジっぽい作りで低域を延ばしてる感じですが、その他は基本的には古典ユニットみたいな作りですので、音に関しても中庸というか、古典ユニットのような音の飛びと、近代ユニット的なワイドレンジをうまい具合のところでそれぞれ妥協した(笑)ユニットになってるみたいに感じますが、決して悪い意味ではないです。

 

平面バッフルに付けてとりあえず聞いてみます。

 

JBLの2110HはEQ調整しないとAMラジオ的な音でとてもHiーFiとは言える音ではなかったのですが、現代スピーカーのDS-200RはEQをOFFにしても中域ばかりがでしゃばるかまぼこ型にならず、低域から高域まで普通に良いバランスで聴けます。実際には

高域が伸びているというよりも、いいところにアクセントを持たせてるという感じ。

 

平面バッフルだということもあり、むしろ程度な開放感がプラスされてるのでしょうね。バスレフ箱なんかに入れると若干ドンシャリ的な傾向のユニットに感じるのですが、そのようにして箱に入れてワイドレンジ化するよりは平面バッフルや後面解放なんかで若干ナローに振ってるこのバランスが実はこのユニットに合っているのかもしれません。

 

なにはともあれ2110Hよりよっぽど初心者向きで扱いやすい。そして価格も安い……。このご時世で、しかも20cmという口径で\6,000代というのはメーカーさんもなかなか頑張っているのではないでしょうか。

 

2110HはトリオJAZZだけは他を寄せ付けない音で鳴っていましたが、それ以外はこのDS-200Rに分がありますね…。国産業務メーカー…なかなかやるなぁ。