元気な先輩女性たち(80代から100歳以上まで)を取材すると、60歳ぐらいから何かを始めた人が多いけれど、「60歳ではまだ何も始まっていなかった」という人もいることに気づきます。

 

 

60代というのは、個人差の大きい時期なんですね。

 

 

わたしのように配偶者を亡くした人間もいれば、夫婦仲良く暮らしている人もいれば、夫婦でいることにものすごいストレスを感じている人もいる。もちろん、結婚しなかった人もいる。

 

 

親の介護をはじめ、子どもや孫の世話に忙しい人もいれば、一人暮らしの人もいる。体調もものすごく個人差があって、元気な人もいれば、そうでない人もいる。仕事もそう。今の仕事をもっと続けたいと思っている人もいれば、辞めてのんびりしたい人もいる。別のことをしたい人もいる。金銭的ゆとりもそう。心配のない人もいれば、そうでない人もいる。

 

 

悩みや関心を「60代」という年齢だけで輪切りにできない、バラバラな年ごろでもあるのです。

 

 

たぶん、それまでの人間関係や仕事、自分自身の心身をそのまま引きずりつつ、近づく老いの足音に「これからどうするか」と考える時期なんでしょうね。わたしも、そうだもんな。

 

 

先輩女性たちが「60歳では、まだ何も始めていなかった」というのは、「まだ始められなかった」ということでもあり、やっぱり、人生というものは、自分の気持ちだけで何とかなるもんじゃなくて周囲の状況や環境に左右される部分が大きいのです。

 

 

とにかく、できるだけ元気でいる。心の灯を点しつづける。

 

 

そうすれば、「ああ、わたし、幸せだ」と思えるときがやってくる。

 

 

私たち以上に不自由な時代を生きた先輩女性たちに、そんなことを教えられています。

 

 

しぶとく、生きろ。あきらめるな。

 

 

これに尽きると思う。

 

 

 

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