このところ地震があちこちで起きていますが、みなさんは「万が一の備え」していますか。
わたしは、水を２リットル×１２本置いているのと非常用トイレ（水を使わなくて固めるやつ）を50回分、持っているのみ。ランタンとかラジオもあるけど、ちゃんと使えるのか。リュックにいろいろ詰めるなどもしていません。まずいな。
万が一といえば、ゴミ出しやコンビニまでの買い物なんかで近所の人にばったり会うなんてのも、極小サイズの「万が一の事態」といえますね。うちのマンションは、ごみ収集日前日の夕方4時ごろから収集場所に捨てに行ってもいいのですが、そのとき、いつも「誰にも合いませんように！」と願う。
犬の散歩の後なら、そのままの格好で行くけれど、散歩直後でなかったら、まず後ろで一つにまとめた髪の毛の後頭部がパッカンと開いて地肌が露出していないか仔細に確認しなければなりません。いるでしょう。あなたの近くにもパッカン星人。「あ、あの人、髪の毛の後ろが…なんだかさびしい」みたいな。あれです。あれが私です。
なので、用心深く櫛をあてて、そこらへん一帯の頭髪をかき集めて地肌を隠して出動しなければならないのです。
それだけのことなのに、面倒くさいときがあるんですよねえ。せめてキャップでもかぶればいいのにそれも忘れて、このまま行っちゃえ！となってスッピン＆パッカンで出てしまうのです。会いたくないよねえ。誰にも会いたくない。万が一のことなんて起きないほうに賭けて出るけど、そういうときに限って会ってしまって立ち話に花を咲かせることになってしまうのです。
人生、備えあれば憂いなし。
万が一を想定して日常生活で備えておくの、ほんと大事。
ローリングストック（普段から少し多めに食材、加工品を買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておくこと）に代表されるフェーズフリー（いつもの暮らしと災害が起きたときを分けるのをやめて、日常で使うものを災害時にも役立てること）が注目されているそうですね。キャンプ用品を非常時に充てるとかもそう。
これ、おしゃれで言うならば、
よそ行きと普段着を分けない。家と外を分けない。身だしなみのフェーズフリー。
ということになるでしょうか。
普段着を外出時に役立てる、みたいな発想。
非常時を想定するあまり大量に備蓄しすぎると家の中が狭くなったり、賞味期限が切れて大量廃棄することになったり、そもそもお金がかかりすぎたりして日常生活に支障をきたすように、あまりにフォーマルな場面を想定して麗々しい服装でいると日常の家事全般寛ぎ全般に支障をきたすので、ほどよい普段着、とっても大事です。
そういうことを考えるとですね。「普段着」という言い方が、どうもよくないことに気づくんです。
「普段」という語感が、ノー労働、ノー緊張の印象を与えるじゃないですか。でも、実際はもろもろの労働がたっぷりあって水がはねたり、油がはねたり、洗剤がはねたりして、とにかくいろいろはねまくって汚れるのです。動作的にも外にいるときは、立つ歩く座るぐらいしかないけど、家のなかじゃ立つ歩く座る以外にひっくり返る、寝転がる、あぐらをかく、体操する…なんかも加わって、とにかく動きのバリエーションが多いのです。
だからどうしても「汚れてもいいもの」を着てしまいがちだし、洗濯を重ねるうちに「うっすら汚れが定着したもの」になりがち。いろんな動作をストレスなくできる「動きやすいもの」であることも大事だから、伸縮性のないハリのあるきれいめ素材はとことん不向き。すると、どうしてもくったりした伸び伸び素材になって「汚れている＆くったりしている」となって、そのまま外に着ていきにくい、となるわけです。
防災も、おしゃれも、難しいねえ。万が一の備え。
…なんてことをブログを始めた4７歳からぼやき続けて、いまだに解決策を見つけていないわたしって。ある意味、すごい（笑）。
今後は、自分の老化が招くもろもろの「万が一の事態」もありえますよねえ。
想定すべき万が一のことが多すぎて、おちおちゴロ寝もしていられませんよ。するけど。
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