わたしは最近、「おしゃれしよう」気運がやや盛り上がっています。

 

 

いつも盛り上がっているわけではなく、どうでもいいとき、盛り下がっているとき、そこそこのときのほうが多いので、こういう盛り上がり期は、大事にしなければなりません。

 

 

盛り上がりのきっかけになるのは、服を買ったり、食器を買ったりして物理的な「新風」が吹き込んだとき。もう一つは、誰かの暮らしや服装を見て刺激をうけたとき。

 

 

今回は、その両方がダブルで気運が盛り上がっているのですが、ここで紹介したいのは本から受けた刺激のこと。

 

 

YouTube「Earthおばあちゃんねる」が人気を呼び、昨年春に発売された本「87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし」もベストセラーになった多良 美智子さん。

 

 

同著がいま、Amazon Kindle Unlimited(定額読み放題)になっていると知り、さっそく読みました。

 

 

YouTubeでお孫さんが撮影・紹介されているママの内容でしたが、知らなかったことや新鮮な発見も。

 

 

ひとつは、多良さんがデザイナーの島田順子さんが好きで、彼女が登場する雑誌は読むようにしているということ。

 

 

もう一つは、キャサリン・ヘップバーンが大好きで、写真集も持っているということ。実際に写真集を眺めている様子が載っていました。

 

 

なるほどー!と謎が解けた気分。

 

 

多良さんは、絵手紙やモラ(パナマの先住民族の手芸)を楽しむ、パッと見、高齢女性らしい趣味と雰囲気の持ち主なのですが、どうも、その底に、それだけじゃないムードがある、と思っていたら、そうか!キャサリン・ヘップバーンかあ!という感じ。

 

 

 

なるほど、あのハンサム感を参考にしているのか。

 

 

多良さんご自身が、この年代の女性にしては骨格のしっかりした容姿の方なので、キャサリン・ヘップバーンの服装はすごく参考になるのでしょう。もちろん、「旅情」などで活躍していた女優としてのヘップバーンも知っているだろうけど、年を重ねてからの彼女のおしゃれや暮らし方にも憧れがあるんだと思う。わかるなー。かっこいいもんなあ。

 

 

この写真集ですね

 

 

 

多良さんは白髪にパーマをかけて、前髪をクルンとまとめて止めていますが、それもキャサリン風を狙っているのか。(ご本人、前髪については「薄毛隠し」と書いておられます)

 

 

敷地内の小さな花壇に花の手入れに行く姿も、「団地のキャサリン」と呼びたいくらい。醸し出したい雰囲気が伝わってきます。

 

 

わたし、今年最初の記事に紅白歌合戦の感想として「人間、年をとっていけばいくほど勝ち気でシャレオツなナルシストしか勝たん」的なことを書きましたが、そこに「憧れの保持」も付け加えたいと思う。

 

 

誰かや、何かに憧れて写真を何度も見て、細部までじっくり見て、マネしたり、同じものを探したり、似たものを手にしたりしていくこと。それって「学ぶ」「試行錯誤する」ことでもあるんですよねー。ずっと誰かの「後輩」であることでもある。

 

 

多良さんが、団地でキャサリン・ヘップバーンを実践しているのもすばらしい。自分の身の丈にあった「本物」を集めているから、憧れは伝わっても劣化版になってない。

 

 

やっぱり、おしゃれは大事だ。多良さん、後輩もがんばりますよ。(同じ長崎出身だし!)

 

 

多良さんの本はこちら

 

 

 

  よければ、こちらもお読みください。

 

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