2軒並ぶスーパーのうち1軒が改装のため閉店中で、もう1軒がギューギューの大繁盛。特に野菜の特売コーナーでは98円のブロッコリーを手にしようと行列ができていました。
わたしの前には二人の高齢男性。二人ともダウンジャケットにリュックにニット帽、マスクという装いです。
リュックだから徒歩か自転車でしょう。一人で安い食材を買いに来て偉い。きっと健康にも気をつけて、できるだけ歩こうとしているに違いありません。奥さんがいるのか、一人暮らしなのかは不明ですが、いずれにしろ野菜を買って料理するんだから、ちゃんとしている人たちです。間違いなく偉い人たちです。
惜しむらくは…と背中を押されながら懸命にふんばって98円のブロッコリーに手を伸ばしつつ思いました。
「ダウンジャケットのせんべい布団化」がなければ、なおいいんだけどなあ、と。
余計なお世話なんです。わかっています。
でも、ダウンジャケットって「安価で薄くて軽くて着やすい」か「高級で厚くてかさ高い」かになりがちじゃないですか。
高級感のあるダウンってダウンの量も多く、表の布地には張りがあり、見るからに「うん。高いやつだ」とわかるけれど、そのぶん、脱いで小脇に抱えるときなどモッコモコで持て余しそう。
節約と着心地を旨とするお年寄りには、「安価で薄くて軽くて着やすい」ほうがいいに決まっており、そのぶん、着心地がよくて何度も何度も着るから、いつの間にか「寝慣れた布団」みたいになってしまって表面もやや摩耗し、「着る『せんべい布団』」になってしまうのです。
うちの姉ちゃんも年末に来たとき、「このユニクロのダウンと同じものがもうなくて、こればっかり着ている!」と、やや「せんべい布団化」したものを着ていましたよ。
わかるんです。その気持ち、わかるの。その布団化、やむなし!
しかし、「せんべい布団化」したダウンジャケットは、ものすごく「お年寄り感」を醸し出します。冬の「お年寄り感」を醸し出す服ナンバーワンは、へたったダウンジャケットだと断言してもいいぐらい。
日干ししてふんわり回復すればいいんだけどねえ。
年をとるとカラダが小さく薄くなるので、少しふんわりさせたいものです。だからといって重いものを着るのはつらいけどね。
ダウンのせんべい布団化、ちょっと気をつけよう。
岡田美里さんYouTubeで知ったブーツかわいくて、履きやすそうです
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