人の暮らしは「お金の割り振り」でできています。

 

 

人や家庭によって金額の多寡は計画性の有無はあるにしても、食費にどれぐらい、家賃や娯楽費にどれぐらいという割り振りによってそれぞれ生活が営まれ、個性が生まれる。家そのものの、家のなかにある物品もレジャーなどの時間の使い方も、すべては、お金がカタチを変えたものだから、当然といえば当然ですね。

 

 

昨今は、断捨離ブームなどもあって余計なものをもたない暮らしが流行っているけど、わたしは、「なくてもいいものもちゃんと持って、幸せそうにしている人」に憧れます。「そんなに裕福じゃないけれど、なくてもいいものもちゃんと持ちながら、毎日を楽しんでいる」感じが伝わると憧れる。

 

 

もちろん、「なくてもいいものばかりを集める」とか「なくてもいいものを過剰に持っている」というのではなくて、ほどほどに。ほどよく。

 

 

その「なくてもいいもの」は、調理器具などの暮らしの道具類、寝具とか膝掛などのファブリック類、文具やアクセサリー、ペンケースなどの小物類みたいな小さいやつです。そのなかでも生活必需品じゃないやつ!

 

 

わたしが「あったらいいよねー」と思いつつも買おうとは思わなかったものを、必要なものだと判断して生活に取り入れて、上手に使いこなして、きれいに手入れもして、楽しそうに慈しんでいる様子を見ると、「この人の暮らし、毛細血管まで血液が行き渡っている!」と思うのです。

 

 

大きな血管だけでなく、毛細血管まで。手や足の先端まで。だから、暮らしが冷えない。温かい、つまり幸せ…みたいな。

 

 

「おしゃれだなあ」とか「素敵だなあ」って思う気持ちのなかには、その人のお金の使い方への憧れが含まれているのかもしれません。「ああ、こういうところにちゃんとお金を使うんだ」「これを数種類持っているのか。ちゃんとお金かけてるなあー」とか思うもんなあ。

 

 

身に着けているものもすべて、お金がカタチを変えたものだからか当然か。

 

 

お金は社会の血液っていうけど、一人の人間においてもそうですね。

 

 

人の「佇まい」って、その人が時間をかけてつくってきた「お金との関係」から醸し出されるものかも。お金を使うということは、どんなに少額でも選択と決断なくしてできないから。年齢に応じて優先順位も変えていけると、さらに良き佇まいになりそうです。

 

 

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