月曜に長崎の姉がやってきました。会うのは一年ぶり。変わらず元気な姉ですが、新味を添えてやってきました。
 
 
ウィッグです。
 
 
部分ウィッグを乗っけてやってきたのです。美容院で何気なく話題に出したら、「こんなのありますよー」と出されたのが、人工毛部分ウィッグ、30000円だったとか。
 
 
人工毛なのでやや人毛と違うテカるような質感がありますが、それぐらいは些末なこと。ネタの乗っかってないお寿司とネタを乗っけたお寿司の違いくらい、乗っけ頭が良い。後ろ姿が若々しい。後頭部、ほどよくふさふさ。ややこんもり。
 
 
姉の頭髪とウィッグの毛が渾然一体となって、質感の違いもさほど気になりません。ウィッグ、いいじゃないか。わたしも来年は挑戦してみたい。
 
 
一方、妹のわたしは、ターバンを巻いて迎えました。こちらも大変に好評で、72歳の姉と60歳の妹とで「薄毛隠しの涙ぐましい努力」の成果を称え合ったのです。
 
 
「利用できるもんは、全部利用してコンプレックスは解消せんば!」「そうたい、そうたい!」二人して意気投合&意気軒昂。それにしても、いつの間にか老老姉妹になったもんです。諸行無常だ。しみじみ。
 
 
姉がいると、一人と一匹の暮らしと違って次の段取りをあまり細かく考えません。いろんな判断は姉と相談、何をするにも想定のなかに姉含み。
 
 
多少気を遣っているともいえるけど、いつも使う心の筋肉を休ませて、違う筋肉を使ってる感じ。
 
 
「変わらぬ日常」というのは、「変わらぬ」というだけで意外に疲れるものです。心の同じところを同じように動かし続けるので、その部分がいつの間にか疲労するんですね。ほんのちょっと変化するだけで疲れがとれることが多いです。それなりに気を遣っていたとしても、お正月が終わると「あ、なんかリフレッシュしてる!」と感じると思います。ある種のストレッチだな。
 
 
自分で全部決めない暮らしは、自分で全部決められないから不自由ともいえるし、自分で全部決めなくていいから楽ともいえる。「責任のシェア」ですね。私もつかの間、責任をシェアしてのんびりしたいと思います。
 
 
今年もお世話になりました。来年からは、このブログを中心に書いていきたいと思います。時間のあるときに遊びに来てください。
 
 
寒い大晦日になりそうです。温かく、心豊かな新年をお迎えください。
 
 
 
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