昨年12月に書いたこの記事↓
娘が大学の映像作品として私を撮った映像を見たら、自分があまりにも「小さくて、くすんだ、おばあさん」だということにショックを受け、リアルな自分がどんなものか痛感させられたという話です。
めでたくその短編映画が完成し、学内の発表会的なイベントで公開したそうです。そしたら、いろいろな意見があったなかで
「おかあさんが面白くて魅力的。ずっと見ていたい」
という感想が複数の人から(←ここ大事)出たそうなんです。
面白い×魅力的×ずっと見ていたい。いやん。そ、そんなに~?❤
映画の専門家であるところの先生がおっしゃったそうなんです。
再掲しましょう。
おかあさんが(わたしのことです)面白くて魅力的。ずっと見ていたい。
「ずっと見ていたい」なんて人生で一度も言われたことありません。
続けましょう。ここからは、その理由です。
「お母さん、メガネがなんかこうビミョーにずれているし、ズレたまんましゃべってるし、その上の照明もちょっと斜めに傾いているし(笑)…おもしろいわああ。ずっと見ていたい」
そういうことでした。
テレビのドキュメンタリー番組なんかに出てくる人で「あの人、おもしろいわあ。なんかちょっとズレてるやん!爆!」みたいな、ああいうやつですね。ああいうやつ。
その人の「隙」や「癖」から、その人が意識しない「人間性」がポロリと出ておかしい。興味が尽きない。見飽きない。笑ってしまう。
みたいな?
ああ、わたし、そっちの人だったのか!
昨年、自分が初めて映像を見たときは、「少しでもマシに映っていますように!」「映像で見たら、わたし、思ったよりイケてるやんって思えますように!」という写真を撮るたびに必ずやる「きれいな自分探し」視線で見て深く絶望しましたが、わたしのことをまったく知らず映像を一作品として見る人は、もちろん、そんなこたああ、どうでもいいわけです。
「この人、ちょっとズレてておもろい」
そういう感想をもたれたわけですね。
新しい発見でした。わたしって、そっちの人なのかあああ。
で、「そっちの人」という認識で自分を見つめると、なんだか、そんな気もしてきて、ちょっと面白くなってきて、これからは「似合う服」とか「小綺麗を保つ」とか「トレンドからはずれない」とか、そういうことを一切離れて、そういうこと歯牙にもかけないで、もー、好きなようにしようと思った(笑)!
ちなみに今、メガネはズレていません。ズレていたメガネがいよいよ壊れて、違うメガネをかけているからです。ああ、メガネ!
教訓。人間、自分が見えたいようには見えてない。
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