中小企業の生産性向上法 Vol.1

 

はじめに

なぜ中小企業が重要なのか?

日本は失われた30年と言われるように
1990年のバブル崩壊から
経済の停滞が起き、
元気が無くなってきたと言われる。

 

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リーマンの後のリベンジ景気以外4%は超えることなく。
3%以下が続く日本。
元データは、 内閣府国民経済計算より
https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/sokuhou/files/2024/qe241_2/gdemenujar.html
https://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je08/08b09010.html

停滞が続いた理由は、いくつもあるのだろうが
ここでは解説をせず、
どうすると日本がより経済成長をするかに焦点を当てたい。

日本の約99.7%の企業数
従業者総数約69.7%が
日本の中小企業で働いている。

ということは、この割合が
元気になれば、確実に日本は元気になるでしょう。
だから、中小企業を元気にしたい。

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中小企業庁データより
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/chu_kigyocnt/2023/231213chukigyocnt.html
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中小企業庁データよりhttps://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/chu_kigyocnt/2023/231213chukigyocnt.html

そのためには、どうするか?
企業の元気とは利益がしっかり残ることだ。
それにはどうすると良いか?

生産性を上げることが、ポイントなのだ。

間違った生産性の解釈

生産性とは何か?
これをメディアを始め、間違えて捉えています。

生産性とは、効率を上げること
少ない人数、少ない時間で成果を上げること。
と、定義している人が多い、

この定義は間違ってはいないが
これだけでは中小企業の生産性は絶対に上がらない。

筆者は
大学卒業後、最初に就職した会社で
トコトン生産性向上する部署に在籍した。
10年間ひたすら、どうすると生産性を上げるかを
研究、検討、実践してきたのだ。

その実績を認められ
次の会社、経営コンサルティング会社(現船井総合研究所)に入社した。
そこで、上司に、生産性を上げたいから、
クライアントの現場でアドバイスをしてくれと言われ
ついていった先が、街のお菓子屋さんだった。

確か、従業員10人いない、小さな
製造販売しているお菓子屋さんの
製造現場だった。

よくある、商店街に面している販売するお店に
その裏が、製造する場所になっている。

製造している人は3,4人。

ここで、生産性を上げるってどういうことだ?
4人いる工程で、1人減らす?
それは無理だ。
では、4人の作業時間が15分減少する。
それが何なのだ?と思った。

自動車製造会社に居た時には
例えば作業時間が
1分減少すると
1分×10万台=10万分=時給4,000円かけて666万円減少すると計算する。

従業員5,000人、生産台数が1万台、10万台とあると
ちりも積もれば山となるで、原価低減として
大きな結果につながった。

しかし、街のお菓子屋さんでは、あまり意味がない。
せいぜい、休憩時間が長くなる程度。
利益が高くなることはない。

この時に
ものすごく考えた。
中小企業の生産性向上は
大企業の生産性向上とは異なるのではないか?と。

そこから、考え、検討し
中小企業の生産性向上とは
意味も、アプローチも違うということに気づいたのだ。

続く、、