今日は、宇野昌磨君の2016-2017シーズンのSPで使われた
「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー」について書いていきたいと思います。
この曲を作曲したのは、ナイジェル・ヘスというイギリスの作曲家。
テレビ番組、舞台、映画音楽の作曲家及び指揮者として広く知られています。
「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー」は、2004年公開のイギリス映画「ラヴェンダーの咲く庭で」のテーマ曲です。
映画はイギリスの田園を舞台に、2人の姉妹と青年ヴァイオリニストとの切なくも美しい想いで、人生を見つめていくというストーリーですが、この音楽はしっとりした情感あふれる映像にぴっったりです。
映画のストーリー:
1936年、イギリス、コーンウォール地方。そこで静かに暮らすジャネット(マギー・スミス)とアーシュラ(ジュディ・デンチ)の姉妹。
そんなある日、1人の青年が嵐の去った浜辺に打ち上げられる。アンドレア(ダニエル・ブリュール)と名乗る異国の若者を、2人は競うように看病するが、時がたつとともに彼は特にアーシュラにとって大きな存在となっていく。徐々に英語を覚える彼との楽しい会話、その指が奏でる美しいヴァイオリンの音色を味わいながら、若く美しいアンドレに惹かれていく・・・。
しかし、美貌の若手女性画家オルガにヴァイオリンの才能を見出されたアンドレアは、オルガと共にコーンウォールを去ってしまう。
女だけの静かな生活に慣れた頃、ロンドンから小包が届く。差出人はアンドレアだ。ボリスに才能を買われ、楽団のコンサートで演奏することが決まったという。
姉妹は、ロンドンのコンサート会場へ。アンドレアの圧巻の演奏に、聴衆は盛大な拍手を送る。その彼の輝かしい姿を見届け、姉妹は会場を後にするのだった。
浅田真央さんも2007-2008シーズンのショート・プログラムにこの曲を使用して、2008年の世界選手権で初優勝しています。
ステップ、ジャンプがとても軽やかで
演技そのものが優しく人を包み込む
切ないながらも、深い愛情を感じてしまいます。
(それにしても、やっぱり別格だわ。この気高く、凛としたオーラーは)
そして、こちらが昌磨君のラベンダー↓
より切なく、苦悩に満ちた
深く深く沈み込んでいく演技
ぐぐぐーっと伸びていくスケーティング
体をゆっくり大きく使った表現は
男性的で情熱的
浅田真央さんとは一味違った雰囲気を作り出しています。
普段の二人は、結構似ていると思うんでが、演技は対照的なのかもしれません。
真央さんの演技を観た当時、「ラヴェンダーの咲く庭で」のサントラ盤を購入したのですが
最初の曲がこのブログの最初の動画のBGMで流れている「ラヴェンダーの咲く庭で」
真央さんの本来の姿に合っているのはこの「ラヴェンダーの咲く庭で」なのではないかと思ったものです。
昌磨君は、どちらかと言えばやっぱり「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー」かな。