長旅の末、日本へ無事たどり着きました。
道中や着いた時のことは追々書くとして、今回は出発二日前の話。
おっとり問題児、弟ムスタファ。
ある日実家へ来て、結婚を申し込みたい娘がいる。と言うではありませんか。
えー誰々!?と私が言うと、「泥棒娘」と笑えない冗談を言う夫。
ムスタファの過去、不良泥棒娘の記事はこちら。
このブログには書いてきませんでしたが、その後も延々、私たちやオンミはこの泥棒娘に悩まされ続け、警察に行ったこともありました。もちろんムスタファが結婚したいというのは別の女の子。
何はともあれ、その娘の家を家族で訪問することに。
モロッコでは結婚を申し込むことを「ファティマの手を所望する」と言うそうです。
*ファティマとは預言者ムハンマドの娘の名、イスラムの理想の女性として親しまれています。
まずはお互いの家族を知るために家族で訪ね、今回はお茶の時間におじゃましました。ムスタファはスーツを着て、オンミは新しいジュラバを着て、お姉ちゃんは美容院へ行き、みんな身なりを整えていざ出発。
緊張気味の一家を乗せた車が街を走っていくと、前方にバイクにまたがった見覚えのある姿が、、、まさかと思いましたが、なーんとかの不良娘が別の男のバイクにちゃっかり乗って走行中ではありませんか!
今まで何カ月も目にしなかったのに、よりにもよってムスタファのプロポーズに家族みんなで向かう道すがら遭遇するとは、、、モロッコってこういうことが起こるのよねーと心の中で苦笑する私(。-人-。)不思議そうにムスタファを見ながら、バイクで走り去ってゆきました。。。。
そうして到着した相手の家にて。
3種類のお手製のお菓子やドーナツを振る舞われながら相手の家族と世間話をしました。さすがモロッコ人、初対面のお見合いという席でも堅苦しくなく話が弾んでいました。2時間ほど滞在しましたが、オンミやお姉ちゃんは美人だとご満悦。私にも「どうだった?気に入った?」と聞いてくれましたが、(ムスタファにはもったいないくらいw)美人だけど、相手の娘もムスタファも一言も話さないんだもの、良く分からないというのが正直な感想。こういう場では当事者は緊張して話さないものだそうです。
モロッコは結婚に対する考えは日本よりシビアで、相手はもちろんその家族がどういう家族か、仕事は何をしているか、どういう家に住んでいるかなど重要視されます。
次はうちを訪ねて下さいね。と言って別れましたが、どうなるでしょう、、、
ちなみに出会いは道端で、ムスタファが声をかけて携帯番号を聞いたそうな、、、さすがモロッコ人!おっとりムスタファでもナンパするのねww。
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