真冬の北海道 丹頂鶴の里 | きななのアトリエ

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アトリエの住人、絵描きのきななと日本テリアのナユタのブログです。

美術展のこと、日本画のこと、etc.

ナユタ共に過ごすアートな日々を発信しています。

先週、真冬の北海道に行ってきましたニコニコ

今年は釧路湿原、川湯、阿寒湖を巡る道東の旅です。


往路は羽田からエア・ドゥを利用しましたが、昨年のように乗り遅れることなく無事に釧路空港を目指しました。
空は快晴、遠くに富士山が見えました。
羽田から北へむかっているのに富士山はしっかり見えるのですね。
流石ですウインク

旅人は娘Yとわたし。
空港内は除雪されていましたが、それ以外は数日前に降った雪のせいかどこもかなりの積雪です。


冬の道東は想像以上に交通の便が悪く、バスも列車も1日に数本しかありません。

レンタカーも考えましたが、雪道の運転は何十年ぶりという状況なのでリスク大過ぎです。


ということで初日はネイチャーガイドさんをお願いしました。


ガイドさんが空港まで迎えに来てくれて早速釧路湿原へGO爆笑


少し走るとガイドさんが何やら見つけたようで車を止めて望遠鏡を構えました。



肉眼ではこんな感じ☝
梢に黒い点が2つ見えています。
望遠鏡を覗くと......
オジロワシです。
尾羽根が白くてクチバシは黄色。
ツガイのオジロワシが枝に止まっています。大きいサイズが雌ということなので右が奥様ですかね。

動物園以外でオジロワシを見るのは初めてです。
凍てつく空気の中でじっと獲物を狙っている眼光は鋭く、
とてもカッコ良かったですおねがい

またしばらく走って湿原の奥へと入って行きます。


雪原には雪をかぶった人の頭部のようなものが並んでいます。
これは「谷地坊主」と呼ばれ、寒さで植物の根が球状に盛り上がった部分に雪が積もったもので、ガイドさんの説明がなかったら???の不思議な景色です。



細岡展望台から釧路湿原の雄大な景色を楽しみました。
東京23区がすっぽり入ってしまう広さがあるそうです。
その25%はラムサール条約に登録されていて多くの動植物が保護されています。
ここからはダイナミックに蛇行する釧路川やエゾシカの群れなどが見えました。
釧路川カヌーツアーもありますが、この寒さの中でカヌーを漕ぐのはちょっと自信がありません。
別の季節にまた来てみたいものです。


展望台から塘路湖へ行きました。
湖はすっかり凍っています。
その上を歩きましたが、所々足跡に水が溜まっている所や、氷にヒビが入っている所もあってスリル満点でした。

氷の結晶がトゲトゲして花のように見えるフロストフラワーの赤ちゃん発見☝
もっと大きくなると氷の花のようになりますが、これではまだカビみたいですねえー

塘路湖にはガイドさんのオススメランチがあったようですが、残念ながらこの日はお休みでした。

このあと、鶴居村へ移動してランチを済ませ、金賞受賞の鶴居チーズを購入。
JALのファーストクラスで提供されているそうです。
ファーストクラスには御縁がなさそうなのでせめてチーズだけでもです。

ランチのあと、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリへ。

この旅のメインの目的は丹頂鶴をスケッチすることです。

ずっと見たかった光景がついに眼の前にラブ


ここには200羽以上の丹頂鶴が集まって来るそうです。

冬は餌が少ないのでここで給餌をしています。


一時期は絶滅寸前だった丹頂鶴ですが、故伊藤さん等、地元の方々の手厚い保護のおかけでこんな美しい丹頂鶴の姿を見ることができます。

丹頂鶴は生涯同じパートナーと過ごすそうです。
飛び立つ時、雄がコーと鳴くと、雌が相槌を打つようにカッカッと鳴いて、息を合わせて一緒に飛び立って行きます。
なんとも微笑ましい光景です。
ずっと見ていたいと思いましたが、気温は氷点下10℃以下でしょう。
とにかく寒い。
寒いというより痛いです。
見ているだけでも凍えてしまい、出ているところは凍傷になりそうです。
手が震えてスケッチはできませんえーん
写真を撮るのもやっとでした。
サンクチュアリから少し離れた鶴見台にも案内してもらいました。
こちらにも丹頂鶴が集まっていますが、周囲に電線があって丹頂鶴が引っかかりそうでハラハラしてしまいました。
時々、電線で命を落す鶴もいるそうですが、地面が凍結してしまうため地下に埋設することは難しいらしいです。



音羽橋の上からは丹頂鶴のねぐらが見られます。

この日はまだ餌場にいるようで
丹頂鶴の群れはねぐらには帰っていませんでした。
ただ1羽の丹頂鶴がパートナーとはぐれたのか、コーコーと仲間を呼んでいる声が淋しげに響いていました。


このあと道産子を見に行きましたが、ここからはまた次回の記事で。





では、また音譜