こんにちは、スタルペスです。

 

福岡県宮若市の古墳巡りの2回目は、誰もがご存知のちょー有名な装飾古墳「竹原古墳(たけはらこふん)」です。

今だと福岡県は緊急事態宣言が出ていて行けませんが、今年3月に訪れました。


竹原古墳は今回で2回目の訪問となります。

前回は、4年前の2017年6月、このブログを始めた頃に訪問しています。

 

 

 

 

 


 

 

 

実は今回なぜ「竹原古墳」伺ったかと言うと、『九州古墳カード』が発行されたという情報があったので”カードほしさ”に再訪しました。

『九州古墳カード』は今年に入り福岡県内の数か所で発行され始めたようです。

 

この竹原古墳の他に、九州国立博物館、新原・奴山古墳群、甘木歴史資料館などでカードが頂けるようです。

先着順ということで、在庫がなくなりしだい終了するとのことですので急いで行かなければGETできないのですが、このコロナ禍の中ですので様子を見ながらぼちぼちとカード集めにもチャレンジしてみたいと思います。

 

では今回、頂いた最初の「古墳カード」を紹介します。

              ↓↓↓

 

 

※竹原古墳の古墳カード[表面]

 

 

 

 

※竹原古墳の古墳カード[裏面]

 

 

 

竹原古墳は、代表的な装飾古墳です。

私の中では、日本3大装飾古墳のひとつです。

 

1位:王塚古墳   (福岡県桂川町)

2位:チブサン古墳 (熊本県山鹿市)

3位:竹原古墳         (福岡県宮若市)

 

この竹原古墳は今回で2度目なので、戸惑うことなく入場券を購入することができました。

入場券は駐車場にある商店で購入します。

ここで、「古墳カードはありますか?」と尋ねるとすぐに頂くことができました。

 

家内は、愛犬の散歩、私は竹原古墳に向かいます。

 

 

 

※竹原古墳(諏訪神社に向かって階段を登ります)

 

 

 

※諏訪神社の拝殿(左側に竹原古墳の墳丘が見えます)

 

 

 

竹原古墳は、諏訪神社の境内にあります。

昭和31年、この神社の境内に相撲場を作ろうと土を取っていると突然、石室が出てきたそうです。地元の考古学者の方が石室内部を確認すると、見事な装飾壁画が発見され、直ちに国指定史跡として保存されることになったとのことです。

 

 

 

※竹原古墳の覆屋(まずは、椅子に座ってモニタ映像を観ます)

 

 

 

つす

※竹原古墳の紹介ビデオ

 

 

 

※覆屋の中にあるパネル展示

 

 

 

竹原古墳は直径17.5mの2段築成の円墳です。

石室は、全長6.7mの複式横穴式石室です。玄室の奥壁には「さしば」と呼ばれる大きな「うちわ」1対と龍や馬の口取りをする人物の絵が描かれています。

 

また、玄室の入口にある袖石には朱雀が描かれており、中国の四神思想や龍媒信仰の影響を受けたことが判ります。

6世紀後半の築造で発見当初の遺骨から男女2体が葬られていたことが分かっています。

 

 

 

※石室の入口です(小さい入口なので屈んでいきます。私は四つん這いで入ります)

 

 

 

諏訪神社にお参りした後に、左手にある覆屋には、既に先客が数名おり、竹原古墳の解説ビデオを視聴しています。

前に来た時は、こんなに大きな映像モニタは無かったように思いますが、4年間の変化を感じます。

 

説明をしてくださる方は、「おじさん」です。

どうも学芸員という感じの方(失礼)ではなく、この古墳を管理されている方が案内と解説をしてくださっているようです。

覆屋の中には、パネル展示もしており、「おじさん」が丁寧に説明をしてくれます。

ひととおり、説明をお聞きした後、いよいよ石室に入室です。小さな石室入口を四つん這いになりながら、石室に入ると。小さな窓があり石室に描かれた壁画が見学できます。

 

 

 

※ここが壁画の見学窓です。(水滴や曇りもなくはっきりと見えます)

 

 

 

説明をしていただく「おじさん」に、写真を撮ってもいいかとお尋ねしたら、「フラッシュをしなければいいですよ」ということでしたので遠慮がちに数枚の写真をとりました。前回4年前には遠慮して写真を撮らなかったので、今回は貴重な体験ができました。

 

 

 

※竹原古墳の装飾壁画(実写です)

 

 

 

※装飾壁画が今もはっきりと見えます。(袖石にも書かれているのが分かります)

 

 

 

 

※竹原古墳奥壁壁画(HPより)

 

 

 

 

 

 

 

こんなに自由な古墳って、そうそうあるものではありません。予約もせずいつ行っても教科書に載る有名な壁画の実物を観れることはすごいことです。

王塚古墳は年2回の特別観覧の日しか見ることができません。

チブサン古墳は、いつでも見ることはできますが予約が必要ですし、写真は許してくれません。

 

「なま(生)」で壁画を見れることに感謝・感激です。

 

 

 

※竹原古墳墳丘

 

 

 

※墳丘西側

 

 

 

※竹原古墳の墳丘、西側をもう1枚

 

 

 

感動が覚めやらない中、石室見学が終わり竹原古墳の墳丘を写真に収めていたら、さきほど説明をしていただいた「おじさん」が声をかけて頂き、古墳の話しをしていると、竹原古墳が発見される前の「竹原古墳」はもともとは別の古墳の名称だったというのです。

 

 

 

※北側から見た竹原古墳の墳丘

 

 

 

えっーと驚いた私は、「元の竹原古墳を見に行くとははできますか?」と聞くと「すぐそこなので」と快く案内をしていただきました。

竹原古墳墳丘の裏側を回っていくと、ありました!!

古墳です。

既に石室も壊れていますが、まぎれもなく古墳だということは分かります。

これが、本来の「竹原古墳」だったのです。

もしかしたらこの「旧、竹原古墳」もかつては鮮やかな装飾があったのかも知れません。

 

 

 

※竹原古墳の北西側にある『旧竹原古墳』の墳丘

 

 

 

※『旧竹原古墳』の石室

 

 

 

※南向きに開口している『旧竹原古墳』の石室

 

 

 

古墳マニアとしては、この「元祖!竹原古墳」の発見には感動で脈拍が少し高くなってきています。

竹原古墳には多くの観光客や古墳ファンが見学に来ると思いますが、この「元祖!竹原古墳」まで来る人はほとんどいないはずです。

 

私だけが知っていることに少しうれしくなってきます。

お教えいただきありがとうございます!!

 

 

 

※『旧竹原古墳』から現在の「竹原古墳」を臨む

 

 

 

・・・・・

 

駐車場に戻ると、家内が愛犬をつけれてお店の方やお客さんと楽しそうに話しをしていました。

再訪して、新たに知ることもあり来てよかったと改めて感じました。

「九州古墳カード」に感謝です。