こんにちは、スタルペスです。

 

全国的に「春爛漫」です。

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先週の土曜日、桜と古墳を愛でに宮崎県の「西都原古墳群」に行ってきました。

九州でも有数の桜スポットである西都原古墳群は先週の土日がピークでした。

 

 

 

※桜と菜の花のコントラストが美しい西都原古墳群

 

 

 

朝早く自宅を出発、2月に山都町(矢部町)まで開通した九州中央自動車道から東九州道を経て西都市に向かいました。

午前10時過ぎに到着し、すでに観光客でいっぱいです。

当日は「西都花まつり」が開催されていて、まさに桜と菜の花の絶好のタイミングでした。

 

 

 

※桜も下では大勢の花見客がシートを敷いています

 

 

 

※桜並木の向こうま木々は、陵墓参考地の女狭穂塚古墳です

 

 

 

※桜の花は限りなく白に近いピンクです。

 

 

 

広々とした古墳公園には、桜並木と菜の花が同時に満開となっていて、美しい光景が広がっています。

私たちは何とか車を停めて、桜と菜の花の中を景色を楽しみながらゆっくりと歩き「鬼の窟古墳」まで行って折り返します。

 

 

 

※菜の花の向こうには「鬼の窟古墳」が望まれます。

 

 

 

西都原古墳群にはもう、6~7回は来たでしょうか?

今日は古墳は追わず、家内とゆっくりと散策です。

でも、鬼の窟古墳まで来ると、さすがに石室だけは入っておこうと、鬼が造ったという伝説の横穴式石室に入り石室内の写真だけは撮り、爪痕だけは残すことにしました。

 

 

 

※いつ来てもこの高い周堤に驚かされます。

 

 

 

※「鬼の窟古墳」の巨大石室は見学自由です

 

 

 

※こんなに巨大な横穴式石室は、鬼だろうが到底一晩でできるものではありません。

 

 

 

実は・・・今日の目的は「西都原古墳群の桜」ではなく、古墳群の近くにある国指定史跡となっている「千畑古墳(ちばたけこふん)」にいくことでした。

桜と菜の花で満足した家内を助手席に乗せ「千畑古墳」に向かいます。

 

この古墳、宮崎県では珍しい横穴式古墳で西都原古墳群の「鬼の窟古墳」と同じような特徴を持つ大型の巨石石室です。

 

 

 

※千畑古墳は前方後円墳ですが、この竹林で古墳の形すら判りません。

 

 

 

※ここに車を停め、この農道を歩いていきます。

 

 

 

駐車場らしき場所に車を停め細い農道を歩いていくと左手階段状の坂道があります。

その坂を上っていくと、大きな口を開けた石室が見えてきます。庇石の巨大さからこの石室が通常の大きさできないことは一目でわかります。

 

 

 

※この階段を登ったところに、千畑古墳の石室があります。

 

 

 

※見えてきました、あの石の大きさは遠くからでも驚きです

 

 

 

この「千畑古墳」は、一ツ瀬川に面した茶臼原台地の南裾にあり、西都原古墳群はは川を挟んで対面している位置にあります。

 

 

 

※羨道入口の巨大な楣石(まぐさいし)にただただ感嘆です

 

 

 

墳丘には葺石や埴輪等はなく、自然の丘陵を削り出し前方後円墳の形状を造ったと考えられています。

墳長は60m、石室は南に開口しています。

 

 

 

※石室は両袖型単室構造です。

 

 

 

※奥壁に巨大な積み石が積まれていますが、石室はやはり上に行くほど狭くなっています。

 

 

 

羨道も大人が屈まずに余裕で入れる高さがあり、単室の石室に入った途端、私はその大きさに一人で唸ってしまいました。持参している懐中電灯で室内を照らすと、石室の壁面は「鬼の窟古墳」と同じく荒々しい切り石積みで、両袖式の袖石の上に横たわる楣石(まぐさいし)はひと際大きな巨石を積んでいます。

 

 

 

※こんなに広いのに、天井石はたった2枚だけ。

 

 

 

広い石室を上から覆う天井石もまた巨石が二枚だけということは、その天井石の大きさは(面積)には息を飲むほどです。

この「千畑古墳」。一見の価値ありの古墳でした。

 

この西都市から帰る途中、信号待ちで止まっていたら交差点脇に古墳らしきものがあります。

低いながらも墳丘があり、墳頂にはなにやら祠様なものが見えます。急遽近くの空き地に車を停めて古墳かどうかを確認してみました。

 

 

 

※これが古墳のようです

 

 

あれっ? これって前方後円墳??

いや~ そんなはずは・・・

これが前方後円墳な訳ないよな?

と自問自答しなから墳丘にお邪魔しました。

 

 

 

※この土地で出土した石は、古墳時代にはこの古墳を覆い輝かせていたことだと思います

 

 

 

後円部らしき墳丘に登っていくと、葺石らしき川原石がところどころに転がっています。

前方部らしきところには、葺石らしき石が集められているところもあります!!

っていうことは、やっぱり前方後円墳なのか?

 

 

 

※後円部斜面のある石「この石も古墳時代からもの?」

 

 

 

墳丘に登って眺めると、前方部らしきところの中央を2つに縦切りするように側溝があります。側溝の左右に微かに盛り上がっているのは前方部の盛り上がりなのか、側溝に沿った畔道なのか区別がつきません。

 

 

 

※この縦に掘られてる溝は側溝のようでいすが・・・

 

 

 

※前方部らしき盛り上がりですが低すぎます。

 

 

 

最初に読んでおけばよかったのですが、あとで説明板を確認するとやっぱりこの古墳は前方後円墳だったみたいです。

しかも、墳長は63.5m、後円部直径35.2m、くびれ部の幅8.2m、前方部の幅16.2mのれっきとした正真正銘の前方後円墳だったのです。

しかも、周溝もあるりっぱな古墳であることが分かっています。

 

 

 

※後円部の墳頂には祠があります。

 

 

 

西都原古墳群に多い古式前方後円墳である"柄鏡型"の古墳です。前方部は農地で完全に削平されていたのですが道路工事の際の発掘調査で前方後円墳ということが分かり出土した土師器から4世紀末から5世紀初頭にかけての、この地域を治めていた首長墓であることも分かったとのことです

 

 

 

※この古墳の名称は「長野古墳群第一号」です。

 

 

 

今回は、西都原古墳での桜と菜の花、千畑古墳とこの永野古墳群1号墳と思いがけずに多くの収穫を得たドライブでした。

 

では、この日のランチを紹介します。

今回は、「お食事処かこい」さんに伺うことにしました。

事前の情報で、狙いは「まぐろ丼」です。写真を見ると器から溢れるマグロにすっかりと魅せられました。

しかも、お店の隣の「鮮魚店」がやっているとのこと。

「まぐろ丼」の期待はますます膨らみます。

 

 

 

※「食べログ」には「まぐろ丼」の写真がいっぱい掲載されていました。

 

 

 

いよいよ入店です。すでに先客のお客様が賑やかに食事をしています。

どうも、これから「西都花まつり」に行くようでお店の人に道順や時間を聞いていました。

 

 

 

※メニューを確認。「マグロ丼セット」があります!

 

 

 

私たちも、小上がりから座敷様の部屋に上がりメニューに「まぐろ丼」があることを確認し、注文!!

「すみません。マグロが入っていなくて今日はまぐろ丼はありません」とのこと。

ガーン・・・

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頭の中が真っ白になっています。

尋常でないショックが襲い掛かります。

何のために西都市くんだりまで来たのか?

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ようやく、正気に戻り再度メニューを見直します。

では宮崎名物、「チキン南蛮定食」とすることにしました。

 

 

 

※チキン南蛮もここ宮崎県では意味のある選択です。

 

 

 

家内は・・メニューとにらめっこして迷った挙句、半分自暴自棄となり「かつ丼」に決めました。

 

 

 

※家内の注文も「かつ丼セット」。たぶん食べきれないと思います。

 

 

 

※おいしい「かつ丼」でしたが、「まぐろ丼」の無念さを引きずっています。

 

 

 

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味はまずまずでしたが・・・ちょっと残念なランチとなりました。

 

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ごちそうさまでした。