こんにちは、スタルペスです。
馬塚(うまずか)古墳から国道3号線に戻り、北に行ったところに日輪寺というお寺があります。
”つつじ”が有名で季節になると日輪寺公園の山一面がつつじの花でいっぱいになります。
私たちも何度か”つつじ”のお花見に伺ったことがあります。
しかし、今年は新型コロナウィルスで「さくら」「つつじ」「ふじ」の春のお花見はことごとく自粛で楽しむことができませんでした。
その日輪寺公園に古墳があるということで緊急事態宣言が解除を理由に伺うことにしました。
日輪寺は、国道3号線を熊本から福岡に向けて走っていると右手の山に大きな大仏様が見えてきますがそれが日輪寺の目印です。
この大仏様は「おびんずる様」というお名前だそうです。
※日輪寺にある「おびんずる様」の大仏(仰ぎ見る巨大さ!)
調べてみると「賓頭廬(びんずる)」といい、サンスクリット語で「ビンドーラ・バーラドヴァヘジャ」と呼ぶそうです。
お釈迦様の弟子の16羅漢の一人で神通力を有していたそうです。しかし、世間の人に神通力を用いていたためお釈迦様のお叱りを受けて涅槃(ねはん)を許されずお釈迦様滅後も衆生(しゅじょう)を救い続ける仏様と言われています。
※遊歩道から「おびんずる様」の巨大頭部が現れます。
一般には「なで仏」とされ、自分の体と「おびんずる様」を交互になでると神通力により病気が治るとされています。
しかし、この日輪寺の「おびんずる様」は巨大な大仏なので”なでる”ところまで近づくことができません。
以前は体内に入ることができたそうですが、現在は外から参拝することしかできないようです。
そうそう、古墳でした。古墳でした。
古墳を目指して山を登っていかなければなりません。
この日輪寺公園は、つづら折りの遊歩道沿いに”つつじ”が咲いていますが、今はすで花は落ち新緑の若葉が満ちています。
※吉田川にかかる石橋を移築したものです
(文化11年(1814年)に完成したアーチ橋ということです)
太っちょのこの体で山の頂上にある古墳まで到達できるのか自信がありませんが、まずは古墳を目指して坂を登っていきます。
この遊歩道のカーブには、石人石馬(せきじんせきば)のレプリカがモニュメントとして置かれており、徐々に古墳時代にタイムスリップしたような雰囲気を醸し出します。
※カーブの内側にいる石人
※カーブ毎に置かれている石人・石馬
※石馬
※これは武人(直刀の刀がリアルです)
死者を送る葬送の儀の石人石馬が随伴しているようにも感じてしまいます。
息も絶え絶え・・・肩を大きく上下して、汗ぐっしょりで頂上に到着です。
やっと見ることができました。
これが「竜王山古墳(りゅうおうざんこふん)」です。
※竜王山古墳です。
意外に小さい・・・?
ここまで苦労して登ってきた割にはちょっと拍子抜け・・・!?
古墳時代前期(4世紀)の築造でもともとは直径25m、高さ4mの円墳だったと推定されています。
南北に4.66mの竪穴式石室を有しており、石室の側壁は平石を小口積みにしており、天井には大きな4枚の平石で覆っているそうです。
※竜王山古墳の墳頂(ここに竪穴式石室があった模様)
熊本県北では最も古い古墳だそうです。