こんにちは、スタルペスです

 

今回の古墳巡りは、大分県別府市です。

そうです!日本一の湧水量を誇る世界の「別府温泉」です。

その別府市に古墳があるとは意外でしたが、国指定史跡の「鬼の岩屋古墳」があるということで訪ねてきました。

 

 

 

※この標柱の右に1号墳、左奥に2号墳があります。

 

 

 

鬼の岩屋古墳は1号墳と2号墳の2つの円墳からなる古墳群で装飾古墳として有名です。

 

 

※鬼の岩屋1号墳

 

 

 

1号墳は「上人(しょうにん)小学校」の敷地内にあり墳丘は大部分が流失しているものの調査によって直径31mもの大きさの円墳であることが分かっています。

 

訪問したときは、石室の入口にはシートで覆われていて石室の中を見ることはできませんでした。

 

 

※石室はシートで覆われています。

 

 

 

石室は、「鬼の岩屋」よろしく巨石で作られている複室の横穴式石室です。

玄室には石屋形がある、いわゆる肥後型石室となっています。

築造時期は6世紀末から7世紀初頭で肥後とのつながりのある豪族の墳墓だと考えられています。

 

 

※説明書きの写真を撮った石室内部の様子

 

 

 

この横穴式石室の側壁には黄色で連続する山形文が描かれており、玄室の袖石には黒色の顔料で三角文とそれを囲むS字文様が描かれているとともに、黄色の顔料で靫(ゆぎ)が描かれています。

 

 

※1号墳の玄室の様子(石屋形は壊れています)

 

 

 

鬼の岩屋1号墳の南西約80mのことろにあるのが、「鬼の岩屋古墳2号墳」です。

この2号墳も装飾古墳として国指定史跡に指定されている古墳です。

 

 

※鬼の岩屋2号墳

 

 

 

平成20年の調査で直径37,5mの県内最大規模の円墳であることが分かりました。現在高さは4m程度となっていますが築造当時は今より1~2mほど高かったのではないかと考えられています。

また、地形を利用した3段築成で葺石も確認されている古墳です。

 

 

※2号墳(奥の空き地から撮りました)

 

 

 

この古墳の石室もシートで覆われていて覗き見することもできません。

隙間からなんとかならないか?カメラを向けましたが無理のようです。

説明板の写真を撮ることにします。

 

 

※隙間から石室の中を覗きましたがダメでした。

 

 

 

この「鬼の岩屋古墳2号墳」は1号墳より少し古く6世紀後半築造の古墳です。

 

石室は、単室の横穴式石室で、玄室の壁面には装飾が複数確認されていて、中でも遺体を安置する屍床正面の壁面には邪視文状の彫り込みを中心に蕨手文様などが描かれているとのことです。

 

 

※この穴が「邪視文」??

 

 

邪視文の文様が古墳に描かれることはあまりないと思いまする珍しい文様だと思います。

でもこの邪視文の彫り込み、ただの割れ目じゃないの??

 

それにこの2号墳には双脚輪状文の足(脚)が描かれているそうです。