こんにちはスタルペスです。

 福岡県大野城市の古墳巡りの途中ですが、一
旦中断し福岡県桂川町の「王塚古墳(おうつ
かこふん)」を紹介させていただきます。
 王塚古墳は、すでに本ブログでは訪問済の古
墳ですが10月19日(土)と20日(日)
の2日間「王塚古墳まつり」が開催されて石
室内部が公開されるということで再びやって
きました。
 

※王塚古墳まつり


王塚古墳は、古墳業界(?)では有名な古墳
でご存じの方もいらっしゃると思いますが、
装飾古墳では我が国で3例しかない国の特別
史跡(国宝級の史跡)に指定されています。

※王塚古墳(手前が前方部)



他の2例は・・
奈良県の「高松塚古墳」と「キトラ古墳」で
す。
でも、高松塚古墳やキトラ古墳に比べたら知
名度では一歩引けを取りますが、3大装飾古
墳の中では古墳の中の古墳です。高松塚古墳
もキトラ古墳は7世紀末から8世紀に築かれ
た古墳で、もはや古墳時代と呼んでいいのか
も疑問になる新しい古墳ですが、ここ王塚古
墳は6世紀初頭に築造された堂々たる古墳時
代真っ只中の古墳です。
 

※王塚古墳(後円部)



王塚古墳は毎年春と秋に石室を公開していま
すが、なかなかタイミングが合わず来ること
ができませんでしたが、ようやく今回「生(
なま)」の壁画を見ることができました。
 

※くびれ部に階段があります。



オープンの10時をわずかに過ぎて到着した
のですが、すでに大勢の人が来ています。
地元の特産品の出店の他に火おこし体験・勾
玉づくりや、やり投げなどのゲームコーナも
あり子供たちからシニアの方々まで多くの人
でにぎわっています。


※「王塚古墳まつり」


※奥に「王塚装飾古墳館」があります。



まずは、石室見学です。
受付を済ませ番号が書かれている「見学証」
なる絵はがき様の紙をもらいます。
すぐに見学できると思いきや、すでに大勢の
人が待っています。
私もみんなにあわせて、椅子に座って待って
いることとします。
私の番号は736番、前日の土曜日からの通
し番号なのでしょう昨日もも大勢の人が見学
していたことがわかります。
 

※石室見学(待ち時間もまた楽し!)



しばらく待っていると古代の服を着た人(係
の人)が「×××番から733番までのひと~、
中に入ってくださぁ~い」の呼ばれます。
「おしい・・あと3つだった」
遅れて家内も並んでいましたが私よりも10
人くらい後になってしまいました。
どうも一度に入れるのは15~6人くらいの
ようです。
またそれから15分くらい待っているとよう
やく私たちの番になりました。家内の番号も
入っています。
 

※石室覆屋の中で説明を受けています(正面はパネル)



ようやく石室見学ができると思いきや、石室
の覆屋の中にもパイプ椅子が並べてありここ
に座るようです。
大きな病院の外来なんかに行くと、待合室で
待っていると名前を呼ばれようやく診察と思
いきや診察室の前でまた並ばされるという感
じです。
石室を前にして座っていると貫頭衣を着た学
芸員の方から王塚古墳の説明をしてくれます。
「コンビニの数と古墳の数はどちらが多いで
しょう?」
「古墳時代の人はお箸を使っていたと思いま
すか?」
とクイズがあったりと待ち時間を飽きさせな
いように工夫してくれています。
どうも15分毎に入れ替わるようで学芸員の
説明も入室前の事前説明といった感じでしょ
うか?


※石室は撮影禁止なので装飾古墳館のレプリカで



いよいよ
いよいよ入室!!
感動の一瞬です。
前室の装飾文様をガラス越しに見学です。
光量を落とした薄暗い中で目を凝らしてみる
と・・・
ありました、ありました馬の文様です
馬の文様は、はっきりと確認することができ
ました。すごい!!


※左右の灯明台に馬の紋様が描かれています(レプリカ)



蕨手紋も微かに確認ができますが、双脚輪状
紋は確認することができませんでした。


※双脚輪状紋(説明板より)


でも満足です。
王塚古墳の装飾壁画がこの目で見ることがで
きたことに待ち時間の長さも忘れてしまいま
す。


※左側の壁には盾が、右側壁には靫(ゆぎ)が描かれて
います(レプリカ)

 
この後、付属の「装飾古墳館」にいき石室の
レプリカを見学しました。
前回訪問時もこのレプリカだけで感動しまし
たが、今回もこの石室一面に描かれている古
代の人たちの世界観に浸ることができ感動に
次ぐ感動です。
 
やっばり、何度来てもいいものです。
この石屋形の屍床に寝そべりこの世界にいつ
までも浸っていたいものです。
(ヘンですか?わたし)
 

※石室天井にも星が散りばめられています(レプリカ)


・・・
 
この王塚古墳の石室の特別公開に合わせて遠
賀川流域古墳の公開もされています。
今から田川方面に向かいたいところですが、
少しだけ家内にお付き合いして「王塚古墳ま
つり」を味わいたいと思います。
 
・・・
・・・
 

※双脚輪状紋のキーホルダーと見学証



※年に数回しか販売しない「弥生の黒もち」



では・・・福岡県田川郡福智町の「伊方古墳
」に向かいます。