こんにちは、スタルペスです。

福岡市博多区板付にある「板付遺跡(いたづけ
いせき)」にやってきました。今回で2度目の
訪問です。


※板付遺跡の石碑(でっかい籾のモニュメント)

金隈遺跡(かねのくまいせき)が休館中という
衝撃を受けて、途方に暮れていたいたときす
ぐ近くに板付遺跡があることに気が付きまし
た。
金隈遺跡とは都市高速道路の下をくぐって反
対側にあります。
"板付"="福岡空港"のイメージが強くあります。
戦後はアメリカ軍に接収されて米軍基地にな
った歴史もある福岡空港。大都市の空港にし
ては珍しく市街地の真ん中にあります。


※遺跡の上空では飛行機がひっきりなしに飛んでいます

ここ板付遺跡も空港同様、市街地の真ん中に
ある遺跡です。

縄文時代晩期~弥生時代後期の遺跡で国の史
跡に指定されています。
 
板付遺跡は「日本の稲作発祥地」と言われて
いましたが、最近では佐賀県唐津市の「菜畑
遺跡」に次ぐ稲作(水稲)耕作の遺跡と言われ
ています。
 

※弥生時代早期の環濠集落

稲作とともに集落跡も見つかっており、弥生
時代最早期の環濠集落としても貴重な遺跡で
す。
 
この板付遺跡には、復元水田があり、今も当
時の米作りの様子を見ることができます。
訪れた時は、稲穂がたわわに実りもうすぐ稲
刈りが出来そうな状況でした。
 

※復元水田では、稲穂がたわわに実っています。

縄文時代晩期末の地層から水田跡や灌漑施設
が確認され、水路や井堰・畦畔がシッカリと
整った完成度の高い水田だったことが解りま
した。
 

※復元水田の解説文

日本で最初に稲作が始まった時から、完成さ
れた技術があったということは渡来人による
農業技術・土木技術があったことが裏付けら
れます。