・「共通テストの出題形式に振り回されて問題が解けない生徒に圧倒的な数学力をつける方法」
データの分析、三角関数などで特に読解力が必要になるかと思います。量をこなすしかないと思います。ただある程度やったらそれ以上やっても効果薄だと思うので、やるべきことをやったらいい意味で諦めて、二次試験、他教科に時間を当てたほうがいいと思います。
具体的には代ゼミ、駿台、河合塾の共通テスト用の実戦問題集などが良いかと思います。代ゼミの物は難し過ぎると言われていたのですが今年の問題を見てみるとレベル的には一番合っていたようです。
・「荻野先生の持たれている人間的魅力の秘訣、長年に亘って意欲を継続できる秘訣」
前半ありがとうございます😭。
同業者に聞かせてやりたい。(笑)
ただのポンコツだと自負していますが、それが実は大事だったりします。
・「やるべきことをやれない、やらない生徒に対する声掛け」
人生は選択、もし未来を決める神様がいるとしたらそれは今のあなたです。
人生すべて自己責任、などをよく言います。
・「地方と都会の学力格差の原因」
情報量的には大差ないように思います。近くに予備校がなくともネットで受講できますし、予備校講師のノウハウも本などで公開されていますので学校の授業と予備校の授業とどっちがいいとか最早言えないと思います。
一番の違いは生徒、保護者の学歴に対する価値観だと思います。今や都心でもより上を目指す人生観が廃れてきています。地域によっても違うかもしれませんが以前地方の高校にお招きいただいたことがあるのですが、校長先生が今の子の向上心の無さを嘆いていらっしゃいました。
取り敢えず受験というものは貧富、環境に関係なく誰もが平等に偉くなれる最初のチャンスなんだと強調してあげたらいかがでしょうか。
・「新課程におけるユークリッドの互除法の出題について」
東大が整数問題(数学と人間の活動)を出題範囲に入れたので他大学も少なくとも旧帝大は出すでしょう。他の教科書は見ていないのですが、数研の教科書にはmodも互除法も引き続き載っているのでトップ校では出るでしょう。そもそも現在でもトップ校でしか出てないのでその点は変わらないと思います。
・「生徒が能動的に授業に参加し、考えさせるための問いかけ方、話し方」
褒めてあげること、定期テストは易しめにして生徒の労が報われるような内容にすること。それから勉強が何の役に立つのか、先生ご自身のお考えを伝える事かと思います。
私はいろいろ悩んで結局、受験のためです。
・「文系、午後、体育の後などで生徒のモチベーションが上がらない時の対処の仕方について」
眠そうな生徒を当てたりします。
笑えるようなイジリをするようにしています。
・「入試問題の入手方法」
夏期の締め切りが4月なので、大手予備校のサイトに載る大学の問題で夏期講習のテキストは作ります。あとは河合塾の年度別問題集がお気に入りです。
・「数学を入試でしか使わない、論理力は数学以外でも鍛えられるという生徒に対する返答」
まずその生徒さんの言う事は正しいと思います。数学ができる事と論理的思考、まして仕事が出来る事、生きる力とはあまり関係がないと思っています。
人が憧れる論理力とは社会を生き抜いて行く力、他人と競争して勝つ力、ディベートの能力、金を稼ぐことに直結する思考、の事だと思います。極端な話フィールズ賞を取るような人ですらそれらに長けているとは思いません。もしその人が社会的にも優秀であったとしてもそれは数学が出来る事とはほぼ独立なことだと思います。
高校の教員の頃、受験に数学を使わないクラスを持っていて授業に行くのが嫌で嫌で仕方がなかったです。毎回怒鳴りあいのようになっていました。それに比べればその生徒が受験に数学を使うぶん、教える側として幸いな事だと思います。教師と生徒の目的が一致しているからです。
これを言うと幻滅されると思いますが、私にとって私が数学を教える意義とは入試のためです。受かればその子の大きな成功体験になる。単純にその子が喜ぶ。その後のその子の人生が豊かになる。ずっと先の夢が叶うかもしれない。
数学を教える立場の人間としては、数学は受験のためではなく学ぶ事自体が目的であるとか学問としての価値とか論理的思考力を養うためと言うべきなのですが、こう思っているのだから仕方がない。
私はたぶん受験のための数学しか教えられないのだと思います。