2015年は、西恵利香さんにとって転機の年であったと思う。
ソロ活動を本格始動し、2枚のアルバムと1枚のシングルをリリース。
2nd Album「Prologue」はオリコンインディーズチャートで週間1位を獲得したし、1st Singleは西恵利香さんの代表曲となった。そして、3rd Albumの「LISTEN UP」は週間ランキングこそ11位だったものの、その評判と完成度は色々な人から惜しみない賞賛を浴びている。

自分にとっても、恵利香さんを応援するうえで転機の1年であった。
何より、本当に彼女の歌が好きになった(それまでも好きだったけれど)。
そもそも恵利香さんの人柄に惹かれて、AeLL.時代は「赤推し」になったわけだけど、当時は歌だけじゃなく、富士山に登ってみたり、マラソンを走ってみたり、開墾をしてみたりといろいろな活動があったし、アイドルグループの曲にはクラップだのケチャだのジャンプだの掛け声だのがつきものだったので、歌を"聴く”ことに集中することは少なかった。

それがソロになり、曲調も変わり、客層も変わり、本当に自分自身が恵利香さんの歌を楽しんだ。
相変わらず人柄に惹かれつつ、もっと好きになっていく日々だった。


曲にも恵まれた。特に「LISTEN UP」に収録されている曲はどれも良く、「捨て曲なし」というフレーズを地で行く作品だと感じている。
歌い方も恵利香さんの良さが出ていて、アルバムを通じて、芯の通った柔らかさと美しさを感じることができて聴きながらうっとりするときすらある。どこかしら琴線に触れる部分が必ずあるそんな1枚なので、その気持ち良さを追体験したくてリピート再生することも。

LISTEN UP/SHININGWILL / SOHO’S INC



更に言うと、その気持ち良さのフィーリングも曲によって違う。
前半のナンバーが暖かな、太陽を浴びるような気持ち良さであるのに対し、後半のナンバーは、“痛気持ち良い”鋭さでクセになる曲が並んでいる。

その狭間で臨界点を迎えるのが、今作No.1とも呼び声高い「常花」という楽曲。
恵利香さんの歌を引き立たせているメロディの良さ、息遣いを感じられるサビの部分、感情の迸りを感じさせつつも慎重さを兼ね備えた歌声など、本当に壮大な仕上がりになっている。

2016年は、願わくば大きなステージでこの曲を歌う恵利香さんが観たい。
そして、「いつまでもMUSICを止めないで」と願いながら、酔いしれることができたら幸せです。




1月11日(月祝)
「西恵利香生誕LIVE」(16:15開場/17:00開演)
会場:Glad(東京都渋谷区道玄坂2丁目21-7)
料金:3,000円(+1D)
出演:西恵利香


是非たくさんの曲を聴いてみてください。