年末になって今年の流行語大賞も決まったよね(って、今頃になって何言ってるの?)。

 

 その今年の流行語大賞でトップ10入りをした言葉(大賞を含む)は、

 

 ONE TEAM

 計画運休

 軽減税率

 スマイリングシンデレラ/しぶこ

 タピる

 #KuToo

 〇〇ペイ

 免許返納

 闇営業

 令和

 蝋人形にしてやる

 

 

だったよね。

 

 あっ、ゴメン。なんか手違いで違う言葉が入っちゃたったけどスルーしてね(って、わざとらしんだってば)。

 

 そして、選考委員特別賞には、

 

 後悔などあろうはずがありません

 

も選ばれたよね。 

 

 

 今回は、その流行語大賞に選ばれたこの10語と選考委員特別賞に選ばれた言葉を入れた噺を一席させてもらうことにしたよ。

 この11語をすべて使った噺ができたら拍手のほどを…。

 

 

 

 

 現在のご時世は、どこも人不足が深刻なようでして、外国人労働者の受け入れも始まったほどでありますから、就職のほうは売り手市場になっているようであります。

 

 とは言いましても、労働意欲がないようでしたら、いくら売り手市場といいましても、職は見つからないわけでございまして…。

 

 今回のお話に登場いたします与太郎もそんな仕事が見つからない1人でありました。

 

 

 ある日、与太郎が職探しを怠けて家でゴロゴロしていたところ、叔父さんが家にやってきまして、

 「おい、与太郎。職探しもしないで何ゴロゴロしてるんだ。ちゃんと職探しはやってるのか?」と言ったのですが、当の与太郎は「うん、やってるよ。ちゃんとやってるってば」とめんどくさそうに言って相変わらずゴロゴロしている有様でして…。

 

 「ちゃんとやってるって、そう言ってるそばからこうやってゴロゴロしてるじゃないか。そんなことしてる間にも職探しに行ったらどうなんだ?」と言いましても、「今日くらいいいじゃない。今日は計画運休」なんて言い出すありさまでして…。

 

 「バカ、何言ってんだ。計画運休って台風が来たときの鉄道会社じゃあるまいし。お前の場合は、ただ怠けてるだけだろ」と諭してはみてもさっぱり起き上がる気はないわけでして…。

 

 「それよりお前、この間面接を受けた株式会社スマイリングシンデレラはどうだった?」と聞いたのですが、与太郎はあっさりと、

 「うん、不採用だったよ」とケロリと言ったわけでして…。

 

 「なんだ、またお前、不採用だったのか。で、どうして不採用だったんだ?」と聞いたのですが、

 

 「どうしても何も、あの面接官、俺が質問に答えるたびに渋い顔をするわけだからね。あれじゃあ、シブコだな」なんて言ってるわけでして…。

 

 「バカ、何言ってるんだ。お前、シブコの意味、分かって言ってるのか?

 まあ、それはともかく、面接官が渋い顔をしたのはどうせ、お前がまたろくでもない答えをしたからだろ。

 よし、今から模擬面接をしてやるから待ってろ」

 

と言いまして、叔父さんは八さん、源さんそれに大家さんに頼んで与太郎の模擬面接をやってもらうことにしたのでした。

 

 

 で、その模擬面接の面接官の顔ぶれを見た与太郎は、

 「でも、面接官役、このメンバーで大丈夫なの?」なんて言ったものですから、

 

 「失礼だな。みんな忙しい中、叔父さんに頼まれたからわざわざ付き合ってやってるんだぞ。それにみんなONE TEAMなんだからな」と八さん。

 

 まあ、始める前からそんなドタバタもありましたが、それでも模擬面接ははじまりまして…

 

 

 「あなたは当社に入社しましたらどの部署を希望しますか?」と面接官役の大家さんが聞いたところ、「楽して給料のいいところ」なんて答えたものですから、横で聞いてた叔父さん、

 

 「バカ、そんな答え方をするヤツがあるか。そう聞かれたら、例えば『営業部を希望します』というように答えるんだ。

 

 もう一度やってみろ」と言ってもう一度やり直し。

 

 「営業部を希望します」と答えた与太郎。

 

 それを受けて今度は源さんが、

 

 「営業部に行ってどういうことをしてみたいですか?」と聞かれて今度は与太郎は、

 「闇営業」なんて答えたものですから、たまりかねた叔父さんは、

 

 「バカ、闇営業なんて答えるヤツがあるか。面接でそんな答えをしたら不採用になるに決まってるだろう」とあきれ顔で言ったわけでして…。

 

 

 で、次の質問で大家さんが、

 「営業でしたら、車で得意先を回ることもありますけど、運転免許証はお持ちですか?」と聞いたのに対しては、

 

 「持ってないよ」と一言。

 

 「バカ、『持ってないよ』なんて答えるヤツがあるか。

 面接官の質問に答えるときは、せめて敬語で答えろ。

 それよりお前、学生のとき、運転免許証を取ったんじゃなかったのか?」と聞いたところ、

 

 「うん、取ったよ。でも免許返納をした」なんて言ったわけでして、

 

 「何言ってるんだ。お前はまだそんな年じゃないだろう。

 どうせ、更新するのをサボって、失効したんだろ、何やってんだよ」と叔父さんが言うと、八さん、源さん、大家さんも、

 

 「あ~あ、こりゃダメだわ」と完全にあきれ返ってしまったわけでして…。

 

 

 「それよりお前、この前応募したのはどこだった?」と叔父さんが聞いたところ、

 

 「うん、駅前のコンビニ」と答えたので、

 

 「よし、それじゃあ、実践の練習をするか。

 みんながお客さんになるから、お前は接客をしてみろ」と言いまして、接客の練習を始めたのでした。

 

 

 「お弁当1つで500円です」と与太郎が言うと、「違うだろ。これは外税の価格だから、消費税も加えないといけないだろ」と叔父さん。

 

 「えっ?消費税って何?」なんて与太郎が言ったもので、


 「何だ、お前、そんなことも知らないのか?
いいか、コンビニでお弁当を買ったら8%の税率がかかるんだぞ。
 じゃあ、もう一度応対やってみろ」

 

と言ったわけで、与太郎は、
 「お弁当1つで540円です」。

 

と言ったところ、大家さんから、
 「違うだろ、ここで食べるのか、持ち帰るのか聞かないとダメだろ。8%というのは軽減税率で、お店で食べるときは、10%になるんだからな」

 

と言うと、与太郎は、
 「でも、この間コンビニでお弁当を買ったときは、そんなこと聞かれなかったけどなぁ」なんて言ったのですが、

 

 「それは聞かなかったほうが間違いなんだよ。まあ、そんなところも多いけどな。
 それと、お弁当を買ったお客さんには『お弁当、温めますか?』って聞くものだろうが」といったのでした。

 

 で次に源さんへの応対で与太郎は、
「タピオカドリンク温めますか?」なんて言ったものだから、
 「バカ、タピオカを温めるヤツがあるか。それは聞かなくていいんだよ。それより聞くことあるだろう」と源さんに言われた与太郎、

 

 「ここでタピる?」なんて応対をしたわけでありまして、一同あきれ顔になったわけでありました。


 続いて八さんが「支払いはペイペイで」と言ったら与太郎は、
 「そうやって、支払いをペイしようとしてもそうはいかないよ」

なんて言ったわけで、 八さん、
 

 「バカ、お前、○○ペイも知らないのか。支払いは現金払いなんてよもや、昭和みたいなこと、考えてるんじゃないだろな?
 今は令和の時代なんだからな。
 今の時代、キャッシュレス化してきているんだからな」と言ったのですが、

 

 「でも、NOBURINなんていう人は今でも支払いはいつも現金だけどな」
 なんていったわけですから、

 

 「何言ってるんだ?NOBURINって言ったら、昭和のにおいをプンプンさせてるオッサンだろ。

 そんな時代に取り残されたオッサンを引き合いに出してどうするんだ」

なんて言ったものですから…

 

 ハックション! 

 

 あっ、失礼。

 私もついつい大きなクシャミをしてしまったわけでありまして…。

 

 

 「そんなことより与太郎、お前よもやそのジャージ姿で面接行ってないだろうな」と叔父さんが聞いたところ、

 うん、この格好で行ったけど、どうして?」なんて言ったものですから、

 

 「バカ。どうしてもこうしてもあるか。

 面接に行くときは、ちゃんとした格好で行かなきゃダメだろうが。

 例えばそうだな。背広を着て、.ネクタイもして…それから靴もサンダルじゃなくて、革靴を履いて行け」

 

とは言ったのですが、

 「ええ~、革靴?ヤダよ。

 サンダルのほうが歩きやすいじゃない。

 其れを革靴って、それじゃあ#KuTooだよ」

なんて言ってるわけでして、

 

 「バカ。何もハイヒールを履いてけって言ってるわけじゃないんだし、それくらい我慢しろ」

と諭しますが、

 「だったら、皮のサンダル買ってよ。要は皮だったらいいんでしょ」なんて言い出す始末でありまして…。

 

 まあ、万事この調子でありますから、そりゃ仕事も見つからないわけでございまして…。

 

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 お父さん、そのくだらない噺は何なの?

 流行語を並べりゃいいっていう問題じゃないでしょ?

 話はメチャクチャだし、思わず蝋人形にしてやりたいほどにくだらない内容だし…。

 お父さん、こんなくだらない噺をしてどう思ってるノって?

 

 コラ、せんとくん。あんたはまた余計なことを言って…。

 

 うちのバカ息子はあんなことを言っていますが、今日このブログを書いたことに後悔などあろうはずがありません

 

 ええ~、おあとがよろしくないようで…(って、ほならアカンやん)。

 

 

 

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