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 恋人の血液型を気にするかって?…アメーバさん、何言ってるの?

 血液型なんて、どーでもいいことじゃない。

 

 じゃあさ、そもそも血液型って何種類ある?

 

 えっ?「A、B、O、ABの4種類でしょ」って答えたそこのキミ(って、誰やねん?)、

 

 ボーっと生きてんじゃねえよ!

 

って、チコchanに叱られちゃうよ。

 

 ヒトの血液型として国際輸血学会が認定している血液型だけでも37種類あるわけだからね。

 さらに言うと、抗原は数百種類が知られるようになっているから、その組み合わせによって決まる血液型は膨大の数になるわけで、その数は数千兆通りだとも、一卵性双生児でもない限り自分と完全に同じ血液型の人はいないとも言われているわけだからね。

 つまりは、ほぼ人の数だけ血液型はあるわけで、その人の数だけある血液型を一々気にするなんていうなんてナンセンスというものだよね。

 

 そもそも欧米に行くと、自分の血液型が何なのかすら知らない人も珍しくない(輸血が必要なときなどはそのときに調べる)わけで、これだけ血液型のことを言う国は、日本やその影響を受けた韓国や台湾などごく一部の国くらいのものみたい。

 

 その血液型の分類だけど、よく知られているのはABO式だけど、他にもRh式、MNSs式、P式等々多くの分類があるよ。

 さらにはABO式で分類しても、ポンペイ型という血液型もある。

 このポンペイ型は便宜上O型の亜種とされることもあるけど、実際にはO型にあるH抗原がないから、O型の血液も輸血することができず、輸血には同じポンペイ型の血液しか使えないから、現実にはO型ともまったく違うものになるのだろうね。

 

 

 このようにほぼ人の数だけあると言われている血液型だけど、この血液型による性格分類なんていうものもあるよね。

 でも、これは科学的には何の根拠もないもので、科学的にも否定されているんだって。

 

 それでは、科学的には明確に否定されているにも関わらず、どうして多くの人が信じているのかと言うと、次のようなFBI効果によるものであると言われているみたいだよ。

 

・フリーサイズ効果:各血液型の特徴として挙げられているものは実は誰にでも当てはまるものである汎用性があるものであるものということね。

 

・ブラックボックス効果:ラべリング効果として「張られたラベルを信じ込む」ように、例えば「これがA型の特徴」といわれると実際に合ってなくてもそう思ってしまうというものね。

 

・インプリンティング効果:暗示性が強い人が当てはまってしまいやすいもので「刷り込み」のようにいったん信じ込むとその印象がずっと残るというものね。

 

 これには複雑に考えることを避けるために「権威に従う」という心理が背景にあることも指摘されているみたいだよ。

 

 この血液型性格診断が広まると、採用や配置の決め手に使う企業も出てきて、差別であるとの問題提起をされるようにもなってきたわけね。

 

 実際に採用試験の応募用紙に血液型の記入欄があったために改善するように労働局から指導された企業もあったんだって。

 厚生労働省熊本労働局でも「血液型は職務能力や適性とは全く関係ない」と呼びかけたという事例もあったみたいだよ。

 

 さらには放送業界においても2004年に放送倫理・番組向上委員会が「非科学的であり差別につながりかねない」として血液型性格分類に関わる放送の自粛を求めたこともあったよ。

 

 血液型のように本人によって選択できない遺伝情報に基づいて、人を否定的に捉えた場合には差別行為となるという意見もあって、この構造は人種差別と同じであるという指摘もされているよ。

 実際に西洋における人種差別でも血液型性格分類と同様に人種差別を肯定するための研究がされてきたという見解もあるわけだからね。

 

 

 この血液型性格診断の影響によって、ブラッドハラスメント(ブラハラ)の事例も多くみられるようになったよ。

 

 これは少数派の血液型に対する不当な評価のことを指し、そのことによって心理的苦痛を与えていることを言うわけね。

 大学生を中心にした6,600人に調査をしたところ、血液型によって馬鹿にされた差別されたといった不快な経験をしたという自己評価の平均値についてはB型が最も多く、AB型も多かったというデータもあるみたいだよ。

 

 これは血液型と性格に関係があるのかどうかということではなく、むしろ少数派の集団の評価が低くなるためにB型やAB型の血液型の人々にとって苦痛になる可能性が高いものだと福島大学行政社会学部の助教授であった佐藤達哉氏は指摘しているところだよ。

 

 実際に血液型性格診断が一般に広まることによっていじめや差別が助長されるといった社会問題にも発展したよ。

 

 これにはテレビ局が大きな役割を果たしたという一面もあって、こういったテレビ番組によって特定の血液型への偏見、固定観念を広めたという指摘もあるよ。

 

 そのため、放送局が視聴者からのクレームを受けることもあったんだって。

 さきほど紹介した放送倫理・番組向上委員会の声明もこのような背景があってのものだったわけね。

 

 

 

 そういうことで、恋人の血液型はまったく気にしないよ。

 もっとも、その恋人がいないわけだから、気にするも気にしないもないんだけどね(って、それじゃダメじゃん)。

 

 

 

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