先週の日曜日は、
イオンモール大和郡山に行ってきたよ。
で、何をしに行ったのかというと、
「アルキメデスの大戦」を見に行ったよ。
映画を見に行くのは久しぶりだなぁ。
たまには映画館の大スクリーンで映画を見る…まあ、それもエイガ…。
…あっ、ゴメン。なんだかエイガげんなことを言ってしまったね。
えっ?せんとくん、何だって?…お父さん、それを言うなら「いい加減なこと」でしょ?
って言うか、そのおサムイダジャレは何なの?
お父さん、そうやっておサムイダジャレを言って、イオンモールに来ている人を凍死させるつもりなのって?
コラ、せんとくん。オープニング早々から何余計なツッコミをしてるの。
ったく、ダジャレで凍死するなんていうこと、あるわけないでしょ?
あっ、この日もまたうるさいヤツがついてきたんだよね(コラ、そこ。何、拍手をしてるの!)。
この映画、どうやら人気のある映画みたいで、チケットを買った時点では残席はわずかになっていたよ。
それじゃあ、どういうストーリーなのかを公式ホームページを参考にして紹介するね。
この「アルキメデスの大戦」の舞台となる時代は主に昭和8年ね。
その2年前に関東軍が満州事変をひきおこし、前年に満州国が建国…それに対してリットン報告書が採択されて日本は国際連盟を脱退して、欧米列強と対立して軍拡路線を歩み始めていた時代ね。
そのとき、海軍省では世界最大の戦艦を建造する計画を秘密裏に進めていたわけね。
これに対して海軍少将の山本五十六(舘ひろしさん)は「今後の海戦は航空機が主流」という自論を持っており、巨大戦艦の建造がいかに国家予算の無駄遣いなのか、独自に見積もりを算出して明白にしようとしていたわけね。
だが、建造推進派の大鑑巨砲主義の者たちは明らかに実際にかかる建造費よりも安い見積額を出していると思われるのだが、その戦艦に関する情報はすべてその者たちが秘匿している。
そのとき山本五十六が目をつけたのは、100年に1人の天才と言われる元帝国大学の数学者の櫂直(菅田将暉kun)だった。
だが数学を偏愛する大の軍隊嫌いという櫂に頑なに協力を拒否されてしまう。
そんな櫂に対して山本は「巨大戦艦を建造すれば、その力を過信した日本は、必ず戦争を始める」という衝撃の一言だった。
その言葉で櫂も山本に協力する決心をして、帝国海軍という巨大な権力の中枢に飛び込んでいったのであった。
そして、同調圧力、妨害工作とも戦いながら巨大戦艦の秘密に迫っていく櫂…ここに天才数学者VS海軍というかつてない頭脳戦がはじまったのであった。
そして…おっと、この先の展開はこれから映画を見る人たちのために伏せておくね。
この映画はフィクションではあるけど、山本五十六をはじめ海軍少将・嶋田繁太郎(橋爪功さん)、海軍大佐・宇野積蔵(小日向文世さん)、海軍大臣・大角岑生(小林克也さん)、海軍中将・永野修身(國村隼さん)といった実在の人物も登場し、随所に史実も盛り込んでいるよ。
そして、帝国海軍が秘密裏に建造を進めていた巨大戦艦は言うまでもなく戦艦「大和」のことね。
さらには、史実にはないけど、史実を参考に描いた場面もあるんだって。
例えば。この映画では櫂が巨大戦艦の建造に要する見積額の偽装を暴いていくのであるけど、史実でも実は国会での予算審議の際に戦艦「大和」の建造費が偽造されていたんだって。
それから、この時代大鑑巨砲主義と航空主兵論の対立も実際にあったわけね。
山本五十六が早くから航空主兵論に着目しいぇいたのも史実に沿った話。
でも、当時の海軍内では大鑑巨砲主義が主流だったわけね。
その結果どうなったのかというと(映画ではなくて史実の話ね)、「大和」、「武蔵」といった46cm砲を装備した戦艦を含め日本の戦艦ははほとんどがアメリカの航空機によって沈められた。
ちなみに、戦艦「大和」は坊ノ岬沖海戦でアメリカ軍の攻撃を受けて沈められた。
この戦いに参加した米軍機は367機と言われているが、うち日本軍が撃墜した米軍機は3~5、撃破した米軍機は12~20機だと言われているよ。
※撃破、撃墜した米軍機の数には諸説ございます。
で、結局終戦時まで残っていた日本軍の戦艦は「長門」1隻のみだったよ。
その「長門」もアメリカに引き渡された後、核実験で沈められたんだけどね。
それでは、どうして当時の海軍が大鑑巨砲主義から航空主兵論に切り替えることができなかったと言えば、日露戦争時の日本海海戦でロシアのバルチック艦隊に完勝した実績を過信したからだとも言われているよ。
この日本海海戦ではバルチック艦隊38隻中21隻を沈没させ、拿捕された船や中立国に抑留された船も多く、ウラジオストクにたどり着けたのはわずか3隻のみだったと言われているよ。
これに対して、日本軍の損失は水雷艇3隻が沈没したのみで、歴史上稀な圧倒的勝利だったと言われているよ。
皮肉にもそのときの圧倒的勝利が判断を誤らせる結果になったみたいだね。
もっとも、大鑑砲兵主義から航空機主兵主義に切り替えたアメリカ軍に対抗するために、「大和」も建造当時から沈没前までの間に改造をしてるわけで…。
その戦艦「大和」のプラモデルがこれね。
タミヤ 1/350 艦船 No.78030 日本海軍戦艦 大和
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実は、この「大和」は沈没した当時のものを再現したのだけど。建造当時のものと比べて60口径15.5cm3連装砲塔(いわゆる副砲ね)が2基少なくなっている(もともと4基あったものが2基になっている)。
それじゃあどうして副砲を2基減らしたのかというと、航空機による攻撃に備えて高角砲や機銃を増やしたため。
具体的には、副砲を2基減らした代わりに、40口径12.7cm連装高角砲を6基から12基に、25mm3連装機銃を8基から52基に増やしたうえに、25mm単装機銃も6基追加しているよ。
この映画で山本五十六役を演じた舘ひろしさんは、こんなことを言っていたよ。
「あの戦争というのは、海軍兵学校、陸軍士官学校。東大など出身の当時の日本のエリートたちが集まって、アメリカと戦争しようと決めた。
それは大きな過ちで、失敗の宝庫だったと思うんです。
あの大戦から学ぶことは非常に多いですし。未だに日本の政治経済は同じ失敗をしている。
戦後あまり戦争のことが語られない中にあって、僕はもっとあの戦争を総括すべきだと思うんですね。
頭のいい人たち、エリートたちが犯した失敗から学ぶことは非常に多い。
この映画は、ある意味そういうことも伝えられるのではないかと思っています」。
この舘さんの言葉にはまったく同感だよ。
最近の政治を見ていても、自分たちに都合のいいことんばかり言って、都合の悪いことは隠ぺいしたりひどいときには改ざんしたりしているような気がするんだよね。
でも、都合の悪いことにフタばかりしていると、後々、修復不可能になって大きなダメージとなって帰ってくる。
敗戦後の焦土化した日本がそのいい例なんだろうね。
たとえ都合の悪いことであっても、それを隠さないでオープンにすることでかえって問題点が明らかになって、まだ傷の浅いうちに対策を講じることができるということもあるわけだからね。
そして主演の菅田将暉kunも
「従来の戦争ものとはまた違う角度で、戦争の背景を切り取った作品で、今やらなきゃていう使命感も大きかったです。
あの戦争というものに触れる機会が少なくなっているし、戦争を体験した方がいなくなってしまう前に、ちゃんと知っておいた方がいいことがある。
そのきっかけを作るのは僕らの一つの務めであると思うんです」
と語っていたよ。
この映画の中で、その務めは十分に果たせたと思うよ。
えっ?せんとくん、何だって?…お父さん、この映画は戦前~戦時中の話だけど、この映画に描かれていることは現代にも通じるところはあるよね。
この映画でも海軍の将校やその周囲の人たちは自分たちのことばかり考えて、建造費の見積額を安く設計したけど、櫂は国や国民のことを考えて、正しい見積額を暴こうとした。
そのことは今の政治にも必要なことだよね。
隠ぺいや改竄までして自分たちの利権のために政治を行うのではなくて、国民のことを第一に考えて政治を行ってほしいものだよねって?
ホントにそうだよね。あんたもたまにはいいこと言うじゃない。
えっ?何だって?…それとお父さんも、いい加減くだらないブログばっかり書いてる事実と、このブログがぼくのフォローでなんとか持ちこたえている事実をいい加減認めて、潔くこのブログをぼくに譲って引退しなよって。
本当にそうだよね。お父さんはくだらないブログばっかり書いてるから、潔く引退し…って、コラ、せんとくん。何を言わせるの。
ったく、あんたはせっかくいいことを言ったと思ったら、何、とんでもないことを付け加えてるの。
ったく、それを言うんだったら、あんたがやっいぇいることはフォローじゃなくて、ただの舌好調(絶好調の誤記じゃないよ)だっていい加減認めたらどうなの?
そのイオンモール大和郡山があるあおによし奈良の都は大和郡山市の特産品と言えば金魚。
…ということで店内には、
金魚chanもいたよ。
えっ?NOBURIN、この金魚chan、本物じゃないじゃないって?
いやいや、ちゃんと
本物の金魚chanもいたんだよ。
えっ?せんとくん、何だって?…って言うか、お父さん、その下手くそな写真は何なの?
金魚と言えば大和郡山市の特産品なのに、その金魚を紹介した写真がこんな下手くそな写真じゃ、話にならないじゃない。
お父さん、やる気あるのって?
コラ、せんとくん。あんたはまた余計なことを言って…。
ったく、あんたはそういう余計なツッコミばっかりするんじゃないの…。
(おまけ)
映画鑑賞後にはこんなものを食べたよ。
銀だこさんのたこ焼きね。
この「アルキメデスの大戦」というのは巨大戦艦の建造費の秘密を暴くために海軍上層部に1人の天才数学者が立ち向かう話ね。
この映画では、菅田kunが難しい数式を板書しながら長セリフをしゃべるシーンも見どころだよ。
そのシーンは、共演者もみんな絶賛していたほどだからね。
果たして、海軍という巨大な組織に立ち向かった櫂は真実を暴くことができたのだろうか?
そして、櫂は、山本は、そして日本はどうなっていくのだろうか?
1人の天才数学者が海軍に立ち向かっていった壮絶な戦いを描いた話題作…是非、劇場でどうぞ。
えっ?ところでNOBURINはどこに出てるのって?…一切出ておりません(だから世界のワタベkunみたいな言い方はやめってんだ)。
(お願い)
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