今日は、先日「みつきうまし祭り」に行ってきた話をするね。
こちらが朱雀門広場に入ったところにあった「羽ばたく朱雀」ね。
えっ?せんとくん、何だって?…お父さん、この下手くそな写真は何?
朱雀の羽が全部写ってないじゃない。
お父さん、やる気あるのって?
コラ、せんとくん。あんたは撮らせておいて文句ばっかり言うんじゃないの。
…というわけで、今回も残念ながらうるさいヤツが勝手についてきたよ(コラ、そこ、何、拍手をしてるの!)。
その「みつきうまし祭り」の会場。
奥に並んでるテントでは「天平マルシェ」、「天平『酒』まつり」、「天平『スイーツ』まつり」そして「奈良時代体験」といったブースが並んでいたよ。
さらにその奥には朱雀門ステージがあって、ステージが開催されていたよ。
そして、一番奥に写っているのが朱雀門ね。
もっとも、今回はまだ食べるものには制限があって、屋台の食べ物はよくないということで、紹介のみにとどめておくけどね。
えっ?せんとくん、だから何?…お父さん、それって理由になってないじゃない。
お父さんが食べられないんだったら、かわりにぼくが食べてリポートしてあげるのに…。
お父さん、自分が食べられないからって、ぼくまで食べさせてくれないって、ホント小さいよねって?
あのねぇ、せんとくん。あんたはぬいぐるみなんだから、そもそも食べることができないでしょ。
あんたが食べる写真を撮ったら「撮影終了後、スタッフがおいしくいただきました」っていうのが必要なんだし、それもできないんだからしょうがないでしょ。
えっ?何だって?…お父さん、何、都合が悪くなったら急にリアルになってるの?
そういうところが、お父さんが小さい所以なんだよって?
ったく、小さい小さいって、あんただけには言われたくないよ。
そもそもあんたは、
身長25cm(ツノを含む)だからね…もっとも態度だけはデカいけど…。
ところで「みつきうまし」って聞きなれない言葉が出てきたけど、そもそも「『みつきうまし』って一体何?」な~んて思ってる人もいるんじゃないのかな?
というわけで、ここで「みつきうまし祭り」について説明するね。
「みつき」というのは、祭りのために収穫した食や花、音楽などを献上するという古代の言葉で、その対象は自分が尊いと思うすべてのものなんだって。
そして、「うまし」には、「美しい」という意味と「おいしい」という意味が込められているんだって。
それゆえ、この奈良の酒を味わい、花を愛で、古代行事や歌舞音曲を楽しむ秋祭りを「みつきうまし祭り」というわけね。
それでは、復原遣唐使船の方に移動するね。
こちらが復原遣唐使船の前ね。
こちらでは、「天平花絵巻」のオブジェがあったよ。
こちらがその正面から撮った写真ね。
えっ?せんとくん、何だって?…お父さん、「復原遣唐使船の方に移動するね」なんて、何ウソ言ってるの?
本当は復原遣唐使船の方に先に行って、後から「羽ばたく朱雀」の方に行って、テキトーに写真だけ撮ってきたのをあたかも「羽ばたく朱雀」の方から復原遣唐使船へ行ったかのように編集してるだけじゃないって?
コラ、せんとくん。何バラしてるの。
ったく、それはバラしたらダメでしょ。
それでは、もう少し「天平花絵巻」を紹介していくね。
こちらは復原遣唐使船と天平うまし館の間にあった花ね。
そして、こちらは天平うまし館の前から撮った「天平花絵巻」。
こちらには美しい女官もいたよ。
コラ、せんとくん。あんた、何、女官をナンパしようとしてるの。
ったく、あんたはカワイイ娘を見るとすぐこれなんだから…。
そして、反対側には貴族もいたよ。
せんとくん、こっちの貴族も凛々しいよね。
…って、野郎には興味ないんかい…。
その奥には、
遣唐使船が4隻並んでいたよ。
実際の遣唐使も4隻の船で唐に向かうのが一般的だったみたいだよ。
えっ?せんとくん、何だって?…お父さん、何ウソついてるの?
遣唐使船は3隻しかないじゃないって?
せんとくん、何言ってるの?ちゃんと4隻あるでしょ…ほら、
1隻、2隻…
たしかにね。
3隻…。
えっ?…ほら、3隻しかないじゃないって?
4隻…ほら、ちゃんと4隻あるじゃない…。
えっ?せんとくん、何だって?…お父さん、これは復原遣唐使船で「天平花絵巻」の遣唐使船じゃないでしょ?
復原遣唐使船を入れるのは反則だよって?
あのねぇ、せんとくん。昔から造園するときに庭園外の山や森林みたいな自然物なんかを庭園内の風景に背景として取り込んでそれを前景の庭園と一体化させて景観を形成する借景という技法はよくあったんだよ。
その借景も、今では自然物だけじゃなくて東京タワーやスカイツリー、さらには花火なんかも使われたりすることもあるんだからね。
そう考えたら、元からある復原遣唐使船も利用して「天平花絵巻」を造るのもありでしょ?
えっ?何だって?…お父さん、またそうやって屁理屈を言うの?
ドヤ顔で何の関係もない借景の話まで持ち出して…そうじゃなくて、「天平花絵巻」として造られた遣唐使船の話をしてるんじゃない。
それに船の大きさだって全然違うじゃない。
それを言い出したら、この前におもちゃの船を並べたら5隻にも6隻にもできるじゃないって?
ったく、あんたは口が減らないんだから…。
その遣唐使船の前には、せんとくんがいたよ。
下の写真にはよく見たら、下の方にうちのバカ息子がいるんだけど、ちょうど逆光で影になって見えにくくなってしまったよ。
やっぱり、お天道様はちゃんと日ごろの行いをよく見ているんだね。
えっ?せんとくん、何だって?…お父さん、またそうやって訳の分からないこと言ってるの?
それだったら、ぼくは日頃の行いがいいから、鮮明に写るはずじゃない。
これって、ただ単にお父さんが写真を撮るのが下手くそなだけのことじゃないって?
ったく、あんたはああ言えばこう言うんだから
…。
この復原遣唐使船には乗ることもできるんだよ。
しかも、この復原遣唐使船は、以前は平城京歴史館から乗るようになってたから、500円かかった(平城京歴史館の入館料ね)けど、この場所に移されてからは、タダで乗れるようになったんだよ。
遣唐使船の写真には、唐へと派遣される人も写っているよね。
えっ?せんとくん、何なの?…お父さん、またそういう白々しいウソを言ってるの?
そもそも写ってる人、みんな平成の服装で天平の服装の人はだれもいないじゃない。
写真に写ってるのは、「みつきうまし祭り」に来たお客さんでしょって?
コラ、せんとくん。あんたはまた余計なツッコミをして…。
ったく、それは言ったら.ダメでしょ。
それに、「ウソも方便」って言うんだからね。
えっ?何だって?…でも、お父さん、いつもだったら「嘘つきは泥棒のはじまり」なんて言ってるくせに、どうして今日に限って言うことが違うのって?
ったく、あんたはどうしてそういう言い方ばっかりするの…?
それじゃあ、遣唐使船の中を紹介していくね。
こちらが遣唐使船の概要ね。
えっ?せんとくん、だから何?…お父さん、また遣唐使船の説明を復原遣唐使船の前にあった解説を写真に撮って貼り付けるだけなんて手抜きをしてるのって?
コラ、せんとくん。あんたはまた余計なツッコミをして…。
これから船内の様子を紹介していくんだから、そういう余計なことを言うんじゃないの…。
では、船内を見てまわるね。
こちらは遣唐使船の船首の部分。
ここには遣唐使船の主舵があるよ。
この主舵は数人がかりで力を込めて操作をしてたんだって。
こちらは船尾の部分。
こちらには碇があるよ。
当時の碇は木製だったんだって。
こちらは、船が流されないように留め置くために使用していたのは言うまでもないよね。
ちなみに、こいつの舌好調(絶好調の誤記じゃないよ)にも碇…じゃなかった怒りを…。
こちらは帆柱。
よく見ると帆柱の下に帆があるよ。
これは「網代帆」という当時の帆なんだって。
遣唐使船はこの「網代帆」が受ける風と櫓漕ぎを併用して動かしていたんだよ。
続いては、復原遣唐使船から見る景色を紹介…。
こちらは中央から撮影。
復原遣唐使船の左には天平みつき館、右には天平うまし館があって、正面には奈良の市街地へと向かうぐるっとバスの「朱雀門広場」停留所があるよ。
続いては右側の写真。
黒い屋根が天平うまし館で、その奥に見えてる建物が朱雀門だよ。
左側にはせんとくんもいたよ。
復原遣唐使船の中からは、せんとくんの後ろ姿が見えるよ。
コラ、せんとくん。あんたじゃないでしょ。
それと、あんた、身を乗り出して下の方を見たらアブナイでしょ。
さっさとこっちに来なさい。
あっ、良い子のみんなは、せんとくんみたいに復原遣唐使船の中から身を乗り出したりするのは危険だから、絶対にマネをしないようにしてね。
そして、この日はまだ体調も万全ではないため、1時間ほどで取材見学終了。
それでも、久々だと結構疲れるものだよね。
えっ?せんとくん、だから何?…お父さん、もう疲れちゃったの?
お父さんって、ヘタレだよねって?
うるさい。
まあ、こんなうるさいヤツがついて来たわけだから、それでなくても疲れるんだろうね。
それでも、帰ってからみっちりとお説教したことは言うまでもないけどね。