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 今日は、あおによし奈良の都にあるものの話をするよ。
 今日の奈良県のあるあるは、雨だよ。
 
 で、もって、どれだけ雨が降るのかというと、奈良盆地は、瀬戸内式気候区に属しているとはいうものの、海から距離があるから、実際には内陸性の盆地気候であって、年間降水量は1,400mmほど。
 そのため、ため池を多く作って、農業用水を確保してきたんだよ。
 
 えっ?NOBURIN、さっき、「奈良県のあるあるは雨」って言ってたじゃない。
 これじゃあ、奈良県のあるあるは雨と言っておきながら、雨が少ないって、どういうことなのって?
 
 うん、たしかに、奈良盆地は雨が少なくて、しばしば水不足に悩まされてきたりもしていたよ。
 でも、これは、あくまでも奈良盆地の話ね。
 
 これが、吉野山地に行ったら、話は全然違ってくるんだよ。
 吉野山地の年間降水量は、2,000~4,000mm以上で、その中でも、特に大台ケ原は日本でも有数の多雨地帯であって、大正時代には、1日に1,200mmの降水量を記録したこともあるのだとか。
 
 そもそも奈良盆地をはじめとする北部と吉野山地のある南部では、地形が全然違うんだよね。
 奈良県の北部にも山々はあるとはいうものの、さほど高い山はない。
 それに対して、南部には、近畿最高峰である標高1,915mの八経ヶ岳をはじめ、標高1,500mを超える山々が連なっていて、「近畿の屋根」とよばれたりしているわけね。
 
 その北部と南部の境目にあるのが中央構造線。
 その中央構造線を境に北部は内帯、南部は外帯に属していて、地形や植生といった自然環境の地域差に大きな影響を与えているというわけ。
 そして、その影響は気候にも及んでいて、北部は雨が少ないけど、南部は雨が非常に多いというわけね。
 
 さて、その吉野山地で降った雨であるが、その雨は、川から海に流れ込んでいるのは今さら言うまでもないよね。
 
 一例をあげると、日本有数の多雨地帯である大台ケ原で降った雨は、吉野川となって、あおによし奈良の都から和歌山県へと流れ込む。
 そして、和歌山県に入って、紀の川と名前を変えて、海に流れ込むというわけね。
 
 つまりは、吉野山地に降った雨が森を養い、谷を刻んで川となって、やがて大きな流れをつくって、海に注ぐ。

さらには、海の水が蒸発して水蒸気になって、雲を作り、雨となって再び高い山々が連なる森へと降る。

つまりは、雨→森→川→海→雨…と循環しているというわけ。

 

 それゆえに、一昨年は、あおによし奈良の都は海のない県でありながら「全国豊かな海づくり大会~やまと~」の開催地にもなったほどだよ。

 

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そのときのテーマは、

 

 「ゆたかなる 森がはぐくむ 川と海」

 

だったんだよ。

 

 その「全国豊かな海づくり大会~やまと~」のときに開催されたイベントには、さかなクンkunも来て、お魚教室をやったりしていたよ。

 

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 その模様は、こちらを見てみてね。

 

 そのさかなクンkunがそのイベントのときに描いた絵がこちら。

 

 吉野山地に降った雨が、吉野川(紀ノ川)から、海に流れ込む…その川と海をはぐくんでいるのはまさに吉野山地の森…そのことをうまく表現した絵になっているよね。

 さかなクンkun、お見事!

 

 「全国豊かな海づくり大会」は、水産資源の保護・管理と海や湖沼・河川の環境保全の大切さを広く国民に訴えるとともに、水産業の振興と発展を図ることを目的に開催されているのだけど、そのためには、海だけでなく、森や川も守っていかないといけないんだよね。

 なぜなら、雨、森、川そして海はまったく別々のものではなくて、一体となって良好な水資源を作り出しているわけだからね。

 

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