昨日、夫の車が事故にあった。
赤信号で停車していて、青になったのを確認して、一瞬の間をおいてからゆっくり発進し始めたところに、右からワゴン車が突っ込んできた。
はずみで夫の車はガードレールに当たって止まった。
助手席には娘が乗っていた。
こんな激しい状況だったけど、幸い2人とも意識ははっきりしていて歩けたようで、事故現場から娘と夫が電話をくれた。
わたしは、二人が無事だったことに、ただただほっとした。
次の電話は、2人が救急搬送された病院からだった。
娘は今のところ外傷は見当たらないが、夫はろっ骨2本を骨折と診断された。
幸い入院はしなくてすんだようで、わたしが病院へ迎えにいくことになった。
わたしが、病院へ。
予想はしていたが、やはりそうなったか。
奈良から、関空近くの病院まで一人で運転していく。
自宅近くならばしょっちゅう運転しているが、高速にのって大阪の南部まで行くというのは、めちゃくちゃ不安だ。
高速の複雑な分岐点で道を間違えませんように。
料金所もスムーズに通れますように。
長距離トンネルに入ったら遠近の感覚がちょっと狂う感じがするけど、ちゃんと運転できますように。
あおり運転されませんように。
トラックの積み荷が落ちてきませんように。
と、ふだん気に留めないことが、急に心配の種となってわいてきた。
でもそうも言っていられない。
とにかく行かねば。
若いころは大阪市内でも普通に運転していたのに、20年以上もブランクがあると怖くなるものだな。
いろいろ考えると怖気づくので、四の五の言わずに車に飛び乗った。
高速道路では超安全運転。
わたしは、絶対に、絶対に、事故ってはならない。
ハンドルをにぎる手がじんわり汗をかいてる。
途中、追い越し車線を猛スピードで走っていった車の風で、自分の車が揺れるのを感じた。
前後で大きなトラックに挟まれないように。
緊張で身体がこわばっているのがわかる。
分岐点を通過するごとに、「第〇関門、突破!」と胸をなでおろした。
そうして、家を出て2時間近くたっただろうか、無事に病院に到着した。
全身の力が抜ける。
でもほっとはしていられない。
早く2人の顔が見たい。
夫にLINEすると、すぐに連絡が取れた。
救急外来で、2人が待っていた。
夫は胴回りにコルセットをまいている。
衝撃的な事故のわりに、この程度なのは奇跡的だ。
後になって痛みが出てくるかもしれないが、とりあえずは、安堵した。
こちらがどんなに注意していても、事故にあってしまうことはある。
今回のことは不運としか言いようがないけど、2人が無事だったことは、幸運としか言いようがない。
そして、わたしが無事に病院まで行って帰ってこれたのも、幸運だった。
ただただ、感謝。
**** 米国子育て本を翻訳しました *******
(2021年毎日更新: 87日目 No.95)
