子どもの習い事は、「やめたい」vs「がんばれ」で、よくもめます。
逆に、がんばっているのに思うような結果を出せないときも、悩みの種になることがあります。
親は子どもを少しでも元気づけてやりたくて励ましますが、子どもの心にはあまり響きません。
子どもは、「でも……」「がんばってるのに」と、よけい意固地になるだけ。
じゃあどうすればいいのでしょう……?
大阪府交野市のママのためのマッサージサロン「シエスタ ドゥ ソレイユ」を経営されているセラピストで男の子3人のママ、Shihoさんは、講座で学ばれてこんなに素敵に息子さん(小3)に接せられました!
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長男は、お友達3人といっしょに空手をがんばっています。
今までずっといっしょに練習してきたのですが、この12月の大会に、お友達は出て、長男だけ出られないことになりました。
長男は「あ~あ、俺も出たかったな~」と軽く言う程度だったので、そんなに落ち込んでないのかな、と思いました。
大会が近づき、友だち3人の練習が始まりました。
横でポツンと座って見ている長男……。
その夜、長男は眠れないようで、1階におりてきました。
「どうしたの?寝れないの?」と聞いても 黙っています。
「大会、出られなくて、悔しい?」
「……」
こくりとうなずいて、静かに泣き始めました。
わたしは思わず、こんなふうに言いそうになりました。
(ほんまやなぁ。あの大会は「組手」が強い子が有利だからなぁ。「型」やったら あんたの方が上手やで。次、がんばって出られるように しっかり稽古しよな!)
でも、励ましの前に「共感!」と思い直して、こう声をかけました。
「そうやね。ずっと4人でがんばって来たのに、自分だけれられないのは悔しいよな。」
「3人で練習してるのを、となりで1人で見ていたの、辛かったね。」
「でも、3人が稽古してるのを、目をそらさずにちゃんと横で見ていて、すごいなぁって、お母さん思いながら見ててんで。」
長男は、こくこくと頷きながら、私の胸に顔をうずめて声を殺して泣いていました。
試合で負けても 泣いたり落ち込んだりせず、悔しい感情をあまり表現しない長男が、「悔しい」と泣くのは、よっぽどだったんだと思います。
ひとしきり泣くと、「寝るわ、おやすみっ!」とちょっとスッキリした顔で2階に上がって行きました。
次の稽古の日も、3人が稽古しているのを、「アドバイスしてあげるねん」と横で座って見ていました。
まだ試合は先にあるので しばらく悔しい思いをすると思いますが、変に励ましたりせず、しっかり共感・傾聴していけたらなと思っています!
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