こんにちは。
いじめの加害者を作らない子育て塾
「ノブリの森」塾長の 森かほり です。
「しあわせ親子になるコミュニケーション術」応用編を
受講されたママさんから
こんなエピソードを
ご紹介いただきました。
サッカーの練習に行きたがらない
息子さん。
行ってしまえば
普通に練習に参加するのですが、
行く前は、嫌がったり、
「行かないとパパに怒られる」という
理由で、しぶしぶ行っているそうです。
せっかくサッカーを続けているのだから
やる気を出していってほしい、
どう接すればいいでしょうか、と
お悩みでした。
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サッカーの試合からの帰り、
迎えに行った時に車の中でした会話です。
お弁当をほとんど食べなかった
と言うので
「1日中やし、
こんな暑いのに食べなかったら
しんどくならなかったん?」
と言いました。
「ウィダーインゼリーは飲んだ。
誰も、スクイーズ
(試合中に飲むスポーツ飲料)を
作らなくて、僕一人で作ってたから、
食べる時間がなかった」
「他のみんなはどうしてたん?」
「みんなは食べてた」
「あんたが一人で作ってるのを
みんなは気が付かなかったん?」
「知らん。
けど、スクイーズがなかったら
試合に出てる人が困るし」
この暑い中、自分が試合に出てない時に
休憩も食事もとらずに
スクイーズを作ってた息子を
かわいそうに思う気持ちと、
みんなはスクイーズを作らないと
いけない事に気が付かなかったのかな、
という気持ちが入り交じり、
つい余計な事を言いそうになりました。
が、(そうだ!共感だ!)と思い、
こう言いました。
「食べたいのに、誰も作らなかったら
試合に出てる人が困るもんなぁ。
みんなは食べてたのに
一人で作ってあげたんはえらかったね」
息子はニコッと笑い、
嬉しそうな顔をしました。
運転中だったので、
ときどき子どもの顔を見てのやり取り
だったのですが、
いつもなら
「こんな暑いんやから
食べないとあかんやん!」
と、怒り気味で言っていたと思います。
でもこのときはちょっと意識して会話し、
思いがけず
嬉しそうな顔が返ってきたので、
息子のことがとても可愛く思えました。
「○○(息子)はやさしいね」というと
「そんな事ないよ」と少し照れてました。
この暑さの中、
食べずにいるのは危険なので、
「食べれる時には何か一口だけでも
食べるようにしないとだめだよ」
と言うと
「わかった」と。
私の意見を素直に聞き入れてくれた
感じがします。
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子どもの健やかな成長を願うからこそ、
いろいろな要求や希望が
出てくるのですが、
親の要求を伝える前に、
子どもの心理的要求
(安心できる場がほしい、
愛されていると心で感じたい)
を受け止めることが
とても大事。
頭ではわかっていても、
いざ、ダダをこねたり口答えしたり
するわが子を前にすると、
なかなか冷静には動けません(^^;)
応用編の講座では、
ふだん、お子さんとどんなふうに
会話をしているか、
じっくりと振り返っていただき、
子どもの気持ちに気づいていただきます。
それだけでも、
会話の質が上がります。
さらに、伝えるべきことを
上手に(子どもを否定せずに)伝えるための
コツをお伝えしています。
↓↓↓
- 自己肯定感ってなに?(いじめの切り口では、加害者の心の状態についても触れます)
- 自己肯定感を上げる接し方(聞き方、ほめ方)
- 自己肯定感を下げない接し方(怒りのコントロール、子どもを傷つけずに伝える方法)