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「平成5年「老化について」  

  一概にお年寄りといっても、個人差が非常に大きいものです。東京都知事のように万年青年と称して体の柔らかさをパフォーマンスできる人もいれば、早くお迎えがきて欲しいと何をするのにも意欲がない方もいます。人間、年をとるに従って見かけの上から年齢をあてる事が難しくなります。60歳の教授の後を頭の薄くなった28歳の研修医がついて回診していて、患者さんにどちらが教授か分からない対応をされて罰の悪い思いをしたり、親子であるのに姉妹と間違われて喜んだり、患者さんの奥さんにお母さんですかといって、しぶい顔をされたりすることはしょっちゅうです。事ほど左様に、お年寄りになればなるほど一人一人でお年寄り度は違ってきます。実年齢(暦年令)で役に立つのはお役所関係だけで、日常生活では生物年齢(肉体年齢)が大切です。例えば私どもが大きな手術をしなければならないと思うお年寄りを前にして思うのは日常生活をどう送っているかであって、いわゆる年齢ではありません。更に本当にこの病気をなおして欲しいと思っておられるかです(精神年齢)。もっと具体的にいうと一人で目的を持ってデパートへ買い物に出かけ、二階へ階段で行く事ができれば、それが例えゆっくりであっても、85歳だと聞いても、そのようなお年寄りはまずどのような大手術でも出来ると考えます。学問的にこの生物年齢を算出する方法がいろいろ考えられております。死亡率を判定基準にして種々の要素を検討したものの中で、握力、眼調節力、振動感覚、聴力、皮膚弾性、閃光反応検査等を計算したり、男性ホルモンの一種を計って調べようという意見もあります。

女性は25歳がお肌の曲がり角といわれますが、正にお肌だけではなく25歳の成熟したと思った瞬間から老化は始まります。この老化とは体の臓器の細胞が減少し機能が衰えていく事でゆっくりゆっくり進みます。そして気がつくと白髪、禿、皮膚のゆるみ、しわ、視力の衰え、硬い毛が生えるといった外見上の変化で歳を感じる事になります。更に眼に見えなくても様々な予備力の低下、免疫力の低下などが進みます。子供とサッカーをして、こんな筈ではなかったのにと思い始めたときは老化が進んだときです。これらは生理的老化現象といってほぼ全ての人に同じように訪れます。この遅速は生活環境、食生活、性格、職業、遺伝因子の違いによります。さらに職業病、高血圧、動脈硬化症などがあれば老化は促進されます。これらの環境因子、病気によって早く進んだ老化を病的老化現象といいます。かつてはおばあさんになって歳をとれば腰が曲がって背丈が小さくなるのは当たり前といわれていました。今やこれは骨粗鬆症という立派な病気であってこの予防が盛んに叫ばれています。腰が曲がる前にカルシュームとビタミンDを十分摂って、太陽に当たって、運動する。運動といっても少し早足で30分の散歩で十分です。いまや骨粗鬆症は万人に訪れる老化現象ではありません、予防可能な成人病です。このような病気を持った老化現象が同じ80歳のお年寄りでも大きな肉体年齢の差を生じさせることになるわけです。とは言っても歳をとると全て正常という訳には行きません。血圧、コレステロール、心臓、腎臓、脳梗塞と具合の悪いところが出てきます。しかしその弱点を知って上手にコントロールをしていけば、まだまだ花見のチャンスはあります。病気が老化を促進させないように自分の弱点だけはしっかりカバーして下さい。これが一病息災ということだとおもいます。25歳を過ぎればみんなお年寄り、私(50歳)も皆様の仲間です。