憲法記念日に思う
日本国憲法公布80年 5月3日は施行79年憲法記念日である。憲法改正論議が高まってきた。行政、官僚は憲法擁護の義務を負う。改正の発議は国民の代表である国会の専権事項である。最終的には国民投票による。
作秋、高市政権になってから、国会軽視の雰囲気を強く感じるようになっている。高市人気による選挙結果であり、当然のことであろうか。稔るほど首を垂れる稲穂かな というような趣は全くない。本来は国会マターであるべき事項である武器輸出3原則、防衛装備品移転3原則、5類型の緩和が続々と閣議決定で見直されていく。反対、慎重論は全く聞こえてこない。防衛費の増額、スパイ防止法、日本版CIAの充実も、ロシア、アメリカ、イスラエルなど国際法無視の現状を訴えて、実現の方向にある。反対意見はまるで非国民扱いの世相になっている。
自衛隊の階級呼称を旧軍のものに戻すとの意見、昭和100年式典で噂される総理のふるまいなど、高市総理一人の権力行使とは思わないが、権力を得た人の恐ろしさを垣間見ることになっている。
さて 憲法改正である。総理は国会に対して今年度中の発議を希望するとある。新しい憲法調査会で鋭意検討がなされることに成るのであろう。統一教会問題が噴出した時に、信教の自由など自民党の平成24年の改正草案をつぶさに見た。今回は①9条に自衛隊を銘記、国防軍とするのか? ②非常事態事項の創設 ③合区の解消 ④教育の充実 に的を絞るらしい。憲法といえども不朽の大典ではない、歴史の実態に沿って変わることは必要である。自衛隊の明記は賛成である。但し 戦後に地位を築いた日本が世界に尊敬されてきた根拠は平和を希求し戦争をしない国、カジノを持たない国であることを示してきたことによる。今や金のためにカジノを持とうとし、戦争の出来る国にならなければ、滅びてしまうとの風潮の下で憲法論議が進む。核保有すらタブーの雰囲気が亡くなった現状である。戦後の寛大な人権意識に慣れた国民が、戦争をするためにはよほどの教育上の変更が必要であろう。大災害時を非常事態として議員、政府の権限規定、国民の権利の制限が論議される。当然戦時下も論議の内であろう。23年 Z世代へのアンケート 5%が武器をもって戦う 10%が支持する 36%が反対する 21%が逃げる 28%が分からないという国である。いわんや今はα世代の世である。
拙速は避けて、オープンな論議を展開して欲しいものだ。