勝ちたい気持ち・・・
今まで2500人以上、いろいろな人にスポーツ指導してきて、
特に小学生・中学生・高校生を指導してきて、
本人の意思や気持ちがない子や伝えてくれない子は、
やっぱり勝てなせん。
あとは、ノックをあげていて、「もう1本やる?」というと、
「大丈夫です」という子も勝てません。
そして、僕がノック練習になる子も勝てません。
簡単に言うと、諦めて取りに行かない子です。
上手くなる子、勝っていく子は、
ノックの取り合いです。
長くノックを受けたいし、頑張らない子、諦める子、ミスをする子は、
早く終わればいいのにって思います。
そういう中で、練習していくから上手くなります。
もちろん練習は平等です。
平等だからこそ、頑張りたい子と、そうでない子とが同じにはなりません。
同じだとそうでない子をひいきすることになりますからね。
これはあくまでも強化練習や特別練習での話です。
時間は限られています。
僕があげられるノック数も限られています。
その中で、参加している子が取り合いをしたくなることは、
当たり前だと思います。
そうならない子は、上手くならないし、強くもならないので、
そういう子は、1歩2歩3歩4歩と遅れていきます。
練習は自分のためです。
自分のためにします。
そういう子の集まりが、当たり前の練習であれば、
それが当たり前でいいと思います。
みんな同じ+αの+αをどうするか。
練習の中でも戦いが始まっていることを分かった上で、
練習に参加するといいと思います。
やりなさいとは言いません。
やればいいのにとは思いますが、やりなさいとは言いません。
ただ、「コーチ勝ちたい」とか「1番になりたい」とか、
言われると「ここまでしないと叶わないよ」とは言います。
勝つことは大変です。
勝つことはものすごく練習しないと叶いません。
これくらいすれば安心なんてないんです。
勝つことを選んだのなら、僕も本気で言います。
叱ることもあります。
本気で叱っているのか、本気で褒められているのか、
そこを感じられるようになれたら、選手も保護者も勝てるようになります。
勝つために必要なことは、勝てる選手、勝てる保護者になることですからね。
「3身一体」
これが必要なんです。
田中信雄