講習会や練習会・・・
講習会や練習会は、色々な子が来ます。
小学生、中学生、高校生、大人と、事前に参加をお伝えいただければ、
誰でも参加できるようにしています。
練習内容も、ジュニアや学校の部活とは違います。
簡単に言うと「言われた練習」ではなく、「自分で考えて練習する」です。
もっと言うと「自分のために練習する」です。
用意された練習、やらされる練習には、みんな慣れています。
これになれると、考えなくなります。
指導者は、考えさせていないのに、考えなさいと言います。
そんなの無理です。
そして、もう一つは、「自分の言葉で質問する」です。
お父さんやお母さんの言葉を借りないということです。
指導者の多くは、質問されることを嫌います。
それなのに、意見を言わないと言います。
そんなバドミントンって楽しいの?と思います。
やらされる練習、考えないで済む練習は、実は楽な練習です。
やる練習、考えないとできない練習は、実は難しい練習です。
しかし、やる練習、考えないとできない練習をしていないと、
試合では勝てなくなります。
全国選手とも話しますが、やっぱりみんなバドミントンの話ができます。
あの試合のあの場面であのショットを選択したのはなぜ?
と聞くと、相手がこう構えていたから、あのショットを打った、とか、
押されていたので、あのショットしか打てなかった、とか、
ここで攻めて流れをつかもうと思った、とか、話ができます。
上で勝てない子は、「えっどれ?」とそもそも覚えていません。
覚えていないから、次につながりません。
よかったプレーも、悪かったプレーも、覚えていません。
これでは、上では勝っていけません。
考えさせる練習は、時間がかかります。
ものすごく待ちます。
だけど、その子のバドミントン人生を考えたら、
講習会、練習会の中で、僕が待ってあげる時間なんて、何百分の1です。
その何百分の1を待ってあげることで、その子が考えられる選手になれたら、
その後の練習で成長できる選手になれたら、
その時間は、とても大切な時間になります。
時間をかけることは、もったいない、無駄だと思う人もいます。
参加費をはらっているのだから、がんがんバドミントンをさせてほしい、
と思う方もいると思います。
だけど、そんな考えない、成長しないまま練習させても、
結局は、上では勝てないままのその子でしかありません。
実際に、先で全国大会、全中、インターハイ、インカレ、実業団選手と、
輩出しているのは、もったいない、無駄と思われている時間を我慢して、
待ってあげることをし、考える力、自分からやる練習、自分のためのバドミントンに、
変わることが出来た子たちです。
それは、1回の参加でつかむ子もいますし、何度かでつかむ子もいます。
試合前の調整で参加する子もいます。
上手くいかない時、調子が悪い時に、参加する子もいます。
考えるようになると、当然質問したくなります。
その質問は、答えられないものもあります。
答えられないことは、一緒に考えます。
一緒に調べます。
これは、僕の恩師も同じです。
日本トップの各分野の指導者の方たちのやり方です。
分からないことは認める。
だけど、ちゃんと解決するまで答えを探す。
そういう指導を受けてきましたので、
時間がかかることは、無駄ではなく、プラスなんです。
待ってあげることも、プラスなんです。
一緒に答えを見つけることもプラスなんです。
バドミントン人生の中で、どこをピークに勝たせたいか?
まずは、ここをイメージしてみましょう。
僕は、高校で結果を出す選手が理想です。
その先で活躍できることが理想です。
そのために小・中があると思います。
そして、ピークは男子は30代半ば、女子は30代前半です。
バドミントン人生は、長いけど、選手人生は短い。
小学生、中学生で、ピークにならないように、
大切に育ててあげられる指導をみんなでできるといいですね(*^-^*)
田中信雄 入力H