光る君へ第22回あらすじ&感想前編 | NobunagAのブログ

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光る君へ

第22話「越前の出会い」前編



宋人たちのどなり声が

響く中で


「静かにしなさい」


と、為時は宋語で声をかけた。


オウムが「いらっしゃった」と

喋りだす。


宋人たちが迎え入れたのは

朱仁聡という男だ。


【あなたはどなたですか?】


【私は越前の新しい国守である】


宋語で朱は笑顔でさらに語るが

さすがに為時にも、

全ての言葉はわからない。


後にいた男が


「私はこの客館の通事

三国若麻呂にございます」


と名乗り出た。


「おお…」


「こちら宋の商人、

朱仁聡にございます。

皆が大変お世話になっていますと

礼を申しております」


「ああ…」


為時が頭を下げるとまひろも続いた。



「今宵はあちらでお休み

いただきます」


「急なことですまぬのう」


「いえいえ」


まひろは角を生やした

見慣れぬ動物に

目をひかれている。


羊である。


オウムが


「ニーハオ」


と声を出すとまひろは

嬉しそうに微笑んだ。



「朱様は堂々となさっていて

礼儀正しくよいお方に見えました」


まひろと為時は絢爛な館に

招かれている。


「長となる者はそういうものだ」


「まことに」


「ただわからぬところもあるなあ。

何故、帰国せぬのだろうか」


道長から宋人の狙いに

気をつけるように

為時は釘をさされている。


「朱はこう申した」



【乗ってきた船が壊れて

しまって帰れません。

船の修理を前の国守に

頼んだのですが

いまだに出来上がらないのです】



「さきの国守様は何をして

おられたのでしょう」


「国府に入ったらすぐに

調べさせよう。

望郷の念に駆られておる者も

おるはずだ。

先ほどのけんかも帰りたい者と

帰りたくない者が争って

おったように聞こえた」


「お分かりになったのですか?」


父の語学の知識の凄さに

まひろは驚く。


「ああ、よくは分からぬ。

何となくだ」


「父上が宋の言葉をお話しになるの

初めて見ました」


まひろは嬉しそうに語る。


「話すというほど話せぬ」


「でも宋に渡ろうとなさったの

ですよね」


にこやかに尋ねるまひろ。


若かりし頃の無謀な話題に


「そのようなことをなぜ…

宣孝殿か」


と呆れる為時。


「はい。父上は博学で

物静かなだけではなく

破天荒なこともやってのけるのだと」


まひろはどこか嬉しそうだ。


「余計なことを…」


「フフフ」



三国が為時を案内している。


「得体の知れないところは

ありますが、

悪い者たちではありませぬ。

宋人は戦を嫌いますゆえ」


「戦を嫌うのか」


「はい、唐の世とは違います。

戦で領地を広げることはしないと

聞きました」


三国は宋人が気に入っているようだ。


「そなたは何故、

宋語ができるのだ?」


「修行のために宋に渡られた

坊様の下人として

彼の国へ行っておりました」


「そうか…。

彼らはまことに商人なのであろうか?」


「船のこぎ手以外は商人です」


三国は笑顔を見せた。


「そうか。これからも、

あれこれと教えてくれ」


「恐れ多いお言葉にございます。

何なりと」


為時は頷く。



まひろは乙丸を伴って

浜辺に来ていた。


「海というものは近江の湖と

同じように見えます」


「この海の向こうは

宋の国よ。

近江の湖とは違う」


まひろは海の彼方へと

思いを馳せている。


ふと見ると一人の男が

浜を歩いている。


「戻りましょう、姫様」


だが、まひろは好奇心に駆られて

男に近づいた。


「ごきげんよろしゅう」


男はじっと見つめる。


「帰りましょう」


乙丸が促す…


が、まひろは男にさらに

歩み寄る。


「私の名前はまひろ」


男がわからない、

といったふうに首をふる。


「まひろ」


男は落ちていた棒を手にし


「周明」


と砂に書いてみせた。


「シュウメイ…。

あなたの名前はシュウメイ?」


「ヂョウミン」


「ああ…。

ジョーミン」


「ヂョウミン」


「ヂョウミン。

難しいのね、宋の言葉って。

あ…」


まひろは棒を借りると


「朱仁聡という人は…」


【どういう人?】


と、宋語で書いてみせた。


周明は答えずまひろを見る。


別の男が宋語で声をかけてきた。


【師がお呼びだぞ】


【すぐ行く】


周明は両手を合わせると


「ザイジィエン」


と挨拶した。


周明は去っていく。


そんな背中をまひろは

見送った。



為時は


「まことに商いをしに

来ただけなのか…」


と、悩んでいる。


まひろが帰ってきた。


「どこに行っておったのだ?」


「浜辺にございます。

父上。

ザイジィエンとは…

どういう意味にございますか?」


「また会おうという意味だ」


「また会おう…」


そこへ三国もやってくる。


「国守様、よろしゅう

ございますか?」


「入れ」


「明日、国府におたちになる

国守様のためにうたげを

催したいと朱殿からの

お誘いにございます」



為時とまひろは三国に

案内されて松原客館に

足を運ぶ。


【国守様が来られました】


皆が嬉しそうに出迎えた。


異国の音曲が流れる中、

まひろは目を輝かせて

席に座る。


豪勢な料理が運ばれてくる。


朱が宋語で語ると、

三国が通訳する。


「我らの国の料理です。

国守様のために作らせました。

国守様の前途をことほいで」


「チン」


為時が礼を述べるように

立ち上がった。


「チン」


まひろも戸惑いつつ


「チン」


と、声をあげる。


皆、酒を飲み干すと、

明るい笑い声が響いた。


まひろの前に見慣れない

料理が置かれる。


「羊の肉にございます」


「羊!?」


羊などまひろは食べたこともないし、

どんな生き物なのかもわからない。


「あの庭にいた茶色のあれで

ございます。

羊を一匹潰すのは宋の国では

最高のもてなしです」


周明が皆に混じって、

まひろたちを見ている。


為時は戸惑いながら

肉を見つめる。


「チン」


朱が声をかけた。


「ああ。どうぞ」


三国が促す。


為時は匂いを嗅いでみたが


「ん…」


獣の匂いが強く、

箸が伸びない。


気まずい空気を読んで

まひろは


「頂きます」


肉を口に運ぶ。


「まあ…おいしい」


皆が笑った。


朱をはじめ皆が「シェシェ」と

声をあげる。


「食べてくれてありがとうと

言っております」


まひろは笑った。



【この客人の心はみな一つ。

中でも貴殿の才気は最も

あふるるもの。

威容と名声は遠くかすみ

たなびく村落まで響きわたる】


為時は上機嫌で語った。


男の一人が嬉しそうに立ち、

宋語で返礼をかえす。


「すばらしい漢詩を

作られたと感心しております」


為時も嬉しそうに頷く。


「シェシェ」


朱が笑顔を見せた。


「シェシェ」



「はあ…」


少し酔ったまひろが

外に出るとあの周明が

庭に佇んでいる。


「ごちそうさまでした。

宋の方々はにぎやかね。

正直、羊はあんまり

おいしくなかったけど…。

シェシェ」


周明は顔をそらした。


「シェシェはありがとうという

意味ではないの?」


まひろは宋人の真似をし、

手を合わせる。


「シェシェ」


「フッ…」


周明は微笑む。


「ああ…もう飲めぬ…」


完全に酔っ払った為時が

千鳥足で出てきた。


「ではそろそろおいとま

いたしましょう」


「ああ」


まひろは酔っ払った為時を支える。


「ああ…。参りましょう」


まひろは周明を見ると


「ザイジィエン」


【また会いましょう】


と声をかけた。


周明はそんなまひろを見送る。



翌日、松原客館を出た為時らは

越前国府に到着した。


国府も立派な建物となっている。


多くの者たちが為時と

まひろを出迎えた。


「遠路はるばる越前へ

ようこそお越しくださいました。

越前介、源光雅にございます」


男が名乗り出る。


「大掾、大野国勝にございます」


「京の都と違い初めは何かと

ご不便がおありでしょう。

我らに何なりとお尋ね、

お申しつけくださいませ」


光雅は親切にそう言った。


「従五位下、藤原朝臣為時である。

身に余る大任であるが

誠心誠意、努める所存、

諸事よしなに頼むぞ」


一同が


「ははっ!」


と声を揃えた。



政務に取り掛かる為時は、

光雅らに尋ねる。


「早速だが道中敦賀にて

宋人たちの様子は見てきた。

船の修理はどうなっておる?」


「予定より遅れてはおりますが

粛々と進めておりまする」


「事の仔細を早速に知らせよ。

いずれは赴いて船の様子も見たい」


為時がそう言うととたんに、

光雅はごまかすように笑う。


「ご着任そうそう、そのような。

宋人のことはこちらでよしなに

やっておきますので」


「いや…。

左大臣様より宋人の扱いを

任されて私は越前に参った」


為時は立ち上がる。


「我が国が信用を落とすような

ことはできぬ」


為時からしてみたら

当たり前のことだが、

皆の表情が沈む。


「はっ。では船の仔細は後ほど…」


光雅は去っていく。



まひろは用意された自室へと

案内される。


「姫様こちらでお過ごしいただきます」


3人もの女房がついて歩く…


下級貴族であった頃とは

大違いの対応だ…。


部屋も美しい調度品が置かれ、

雅な造りとなっている。


「これにて」


女房たちが恭しく頭を下げた。


まひろは一人になると、

紙を広げた。


かきくもり 夕立つ波の

荒ければ

浮きたる船ぞ しづ心なき



「もうよい。下がれ」


政務を続ける為時。


そこへ光雅がやってきた。


光雅は黙って大きな袋を差し出す。


「どうぞ越前のことは

我ら越前の者にお任せくださいませ。

国守様はそれをただお認めいただければ

懐をお肥やしになって、

都にお戻りになれましょう」


為時は袋を確認する。


中にあったのは金塊…


為時は光雅を驚きと失望の

混じった目で見ると立ち上がる。


「そなたは私を愚弄する気か」


「めっそうもないことに

ございます」


光雅は慌てて笑顔を浮かべた。


為時は


「下がれ」


と命じ袋を返した。


「ははっ」


為時は哀しげに光雅を見る。


決して為時を愚弄したのではない…


これが、おそらくは普通、なのだ…。



翌日から為時のもとには、

裁断をあおぐ者達が殺到した。


「次の者」


「吉野瀬川の橋がきしんで

おるんでお願いします。

ああ、それと芹川と船津の者たちが

田の水の取り合いで大げんかに

なっておりますのでお裁きを」


「それらの者は来ておるのか?」


「後ろの方におるやも

しれませんけれど…」


見回すが…館に入り切らない

くらいの民達が列をなしている。


「ああ…本日はいつもより

随分と人が多いので

まだ外におるのでございましょう」


為時は呆然とする。


「ああ…分かった。

橋のことは急ぎ取り計らう」


取り次ぎは寝ている…


「介はおらぬか?源光雅殿」


返事はない…


さらに訴えは続く。


「うちの方では米が不作で

ございます。

別の品を代わりにお納めしても

よろしゅうございましょうか?」


「浜に流れ着いたものを

独り占めした者がおり…」


「妻がキツネに化かされて

毎晩いなくなるのです」


夕刻になっても民は列をなしている。


光雅らは遠くからそれを

見つめている。


為時はつかれてグッタリしていた。


「次の者」



やがて陽は落ちた。


「あれは嫌がらせで

ございましょうか?」


「恐らくそうであろう。

この先あの光雅はやっかいだのう…」


為時はまひろに答えた。


まひろは父を励ましてやる。


「恐れることはありませぬ。

父上は父上のお考えどおり

政をなさいませ。

私がおそばにおりますゆえ」


為時は笑った。



「うむ…ここがよう分からぬ。

もう少し詳しく記せと

言ってきてくれ」


「詳しく…」


嫌がらせは続いている。


わざと為時を困らせているのだ。


そこへ三国と朱が挨拶にきた。


「失礼いたします」


「ああ…」


為時は安堵する。


「朱殿よりお願いがあって

參上いたしました」


「何であろうか?」


「朱殿は朝廷に品物を

献上いたしたいと申しております。

お取り次ぎいただきたく

お願いいたします」


「何故、朝廷に貢ぎ物を…」


「松原客館にて大変よくして

いただいているお礼にございます」


為時は困った素振りを見せる。


「ああ…それはどうしたものかな…」


【困ってます】


と、三国は朱に伝えた。


【困る?】


朱は為時を見ながら何か宋語で

会話する。


「どうしても献上したいそうで」


「うむ。では都の左大臣様に

文を書いてお伺いしてみるゆえ

しばし待たれよ」


そこまで答えると


「うっ」


為時は腹を押さえた。


「いかがされました?」


まひろが心配して声をかける。


「国守様」


【慣れない土地で疲れたのであろう】


「宋の薬師を呼びますので」


「ああ…いやいや、

大したことはないゆえ…」



「參上しました」


「どうぞ」


「さあ」


やってきた薬師は、

あの周明…。


まひろは目を見張る。


「この人が薬師?」


「そうです」


周明は準備を進める。


「ん?何か?」


「いえ、お願いします」


まひろはそう、答えた。


「拝見します」


周明は為時をマジマジと

見つめた。


「舌を出してください」


三国が伝える。


為時は言う通りにした。


周明は舌を眺めると次に、

為時の脈を確かめる。


まひろは何をするのかと、

興味深く見つめる。


周明が何か宋語を発した。


「うつ伏せになってください。

お召し物は脱ぎます」


周明が手持ちの箱を開けると

中には鋭い針がいくつも

用意されていた。


まひろは驚く。


「な…何でございますか?それは…」


「宋のはりです、

これで何でも治します」


「ふ〜ん…」


周明ははりを選んでいる。


手に取ったのは一番大きなもの…


「えっ…それ?」


「大丈夫です」


寝転んだ為時の背中に

周明ははりを当てて…


ぶすりと刺した。


途端に為時が悲鳴を上げた。


その声は館中に響き渡った…


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いよいよ、越前編がスタートした。


なにせ自分は平安時代には

まったく詳しくないので、

全てが新鮮である。


国守(国主)の交代なんかも

戦国時代とは違って、

力で奪い取っているわけでは

ないものの、

当時は日本全国が律令制に基づき、

いくつかに分かれている。


律令制…!


もう、普通は学生時代に

なんとなく習った程度の

知識しかないとは思う…


そして、べつに知らなくても

さほど問題もないわけだが

最低限の知識で説明すれば

国によって上国、中国、下国の

種類に分けられていた、

ということだ。


為時が当初、予定されていたのは

淡路守…淡路は下国にあたる。


べつに下国といっても、

差別されているとかではなく

単に小さな国、

みたいなことなのだが…


これまで下級貴族であった

為時からしてみたら

下国の国守になるだけでも

出世だったのが、

越前という上国に抜擢された

わけなので、

大出世だったといえる。


まひろ自身も博識を活かして

ドラマにおいては為時の秘書のような

活躍をしているわけだが、

本当の紫式部も2年ほどを

越前で過ごしたそうだ。


紫式部自身にはさすがに

宋人との交流があったかは

定かではないものの、

ドラマにおいては周明という

イケメンとの出会いもあり

今後のまひろの人生にも

何らかの影響を及ぼしそうだ。


周明はキャラ的には直秀に

近いものを感じさせる。


これは直秀が海を渡って

彼の国に行きたい、

一緒に来ないか?と

まひろを誘っていたのを

思い出させる部分もあるし…


それでいて砂に字を書いて

会話をする…という点は

道長との出会いのときにも

似ていて、

なかなか良い演出である。



それにしても、

為時はやる気に満ち溢れた

博識で素晴らしい国守なのだが

国府に仕える源光雅らは

それが鬱陶しい…


なので仕事を為時に押し付け

困らせる、ということをしでかす。


まぁ、外から来た上司への

いじめのようなものだ。


おそらく国のことは

元々いた自分たちのほうが

分かっているのだから、

派遣で来ている国守などは

おとなしくしていてくれ、

という思いはあるだろう。


国守とはいっても、

その国の王様かというと

そういうわけではなく

中間管理職のようなもの。


以前、宣孝はさんざん

懐を肥やして帰ってきた、

と嬉しそうに語っていたが

あれは宣孝の世渡り上手や、

立ち回りの上手さもあったろうが…


要は外から来た国守などは

賄賂でも受け取って、

美味しい思いをして

4年間無事に務めあげればいい、

大きな問題さえ起きなければ

それでOK、といったもので

あったのだろう。


だからこそ当然光雅も、

いつものように金塊を包み

為時に渡そうとした。


ところが為時はこれに

ショックを受けて失望と

怒りを見せてしまう。


いや、それよりも


「偉くなった者たちは

こんなことを当たり前に

していたのか…」


という哀しみも深かったのだろう。


為時の上司である道長が

国を良くしようというやる気に

溢れているのだから、

為時が同じようにそれに

応えようとするのは

無理もないのだが

そこには地方との温度差が

確実にあったのだ…


光雅が悪人のように

見えてしまうのだけれども

おそらく光雅は光雅で、

いつものように国守に

良い思いをさせつつ、

自分たちも安泰でいるために

金塊を渡して現場のことは

任せておいてほしかっただけ。


ところが純粋で、

博識で誇り高い為時は

光雅のこうした行為を受け

愚弄された、と感じてしまった。


光雅にとってもこれは

誤算でもあったろう。


しかしながら光雅ら

越前の者たちは船もろくに

作ることもなく、

宋人をいつまでも留め置いて

どうしたかったのかは

よくわからない。


彼ら自身どうしていいかわからず

しかし無駄に金は使いたくないから

船の建造などはせずその場しのぎに

松原客館で暮らさせていた、

ということか。


このあたりはあとで

語られるだろうか?


実際のところは、

道長ら中央の政治家たちも

彼らの狙いなど分かっておらず

だからこそ為時を派遣しているわけで

光雅の立場に立つと、


「何もしていなかった」


というよりは


「何をしていいか分からなかった」


という面はあるのだろう。


ちなみに宋という国は、

唐よりもあとに出来た国であり

唐に比べると争い事も

財貨で解決していることが多く

唐の時代に比べると、

好戦的な国ではなかったとは感じる。


もちろんドラマの中の

朱の狙いはまだわからないが、

為時にとってもまひろにとっても、

異国の民との交流であったり

そこから何を学ぶのか、

というのはこの中盤の

ポイントにはなるだろう。


本作ではたびたび身分制度の

理不尽さを取り上げているが、

この宋の人達というのは

その日本の身分社会からも

切り離されている、

いわば持たざる者たち、

でもある。


周明がなんとなく直秀に

似ている感じがするのも、

彼はある意味ではもう一人の

直秀なのかもしれない。


で、あればあのとき

救うことができなかった

直秀のためにも

道長とまひろは周明のことを

救わねばならないと

思うようになるのだろうか。