コロナのその後 | NobunagAのブログ

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家庭菜園、ゲーム、アイドルなど趣味の話題や、子育て、介護関係のことをつらつらと書いています。

まぁ、コロナ自体は色々書くとまた

反ワクだのワク推奨だのが

くだらないこと書くから

どうでもいいといえばいいが、

少なくとも介護施設の置かれてる

現状としては、

コロナが出ると地獄になる、

これは何も変わらないことはわかった。


うちの施設はそれなりに

対策はしつつ、

でもスタッフのワクチン接種は

任意にしていたが、

4年間はゼロだったので

正直、ワクチン打ったか打たないかに

そんな差は感じない。


が、一人感染者が出ると

やっぱり次々に感染はする。


それはもう全然、

ワクチンを打ったか

打たないかではなくて、

ごく普通に空気でも

感染している感じなので

隔離してもうつるもんは

うつる。


利用者さんは7回打ってる人も

かなりいるんだけど、

それでもかかる人はかかる。


しかし1回も打ってなくても

かからない人はかからない。


スタッフもそう。


一人だけは最後まで、

かからなかった。


実際、自分がかかってみると


「重い風邪」


「インフルエンザみたいなもん」


だとは思う。


とくに最初の2日くらいは

めまいと関節の痛み、

高熱が主なのでそこだけを

取り上げると


「インフルエンザはもっと痛い」


という感じなので、

こんなもんかな…と少し

甘く見てはいた。


かかってから3日めくらいに

突然起き始める

喉の痛みだけは

これまでに感じたことがない

吐血レベルの痛み。


ここだけはマジで地獄。


二度と味わいたくない。


俺の場合、不整脈があって

薬も飲んでいるので

普通の風邪でも熱が出ると

心臓が煽るのが嫌なんだが

コロナはあまりそれはなかった。


とにかく喉の痛みと、

治りかけの咳がつらい。


おそらくは基本的に、

それなりに若い人は

多分、この程度ではあるんだろう。


死ぬか、といえば死なない。


しかし高齢者の場合には

そうでもなくて。


熱は下がる、いったん

コロナそのものは治る。


が、その後、体力が戻らずに

別の症状が出て人によっては

亡くなる。


急激に老衰が進む感じ。


今回はそれにより、

一人亡くなってしまった。


とても、残念で悲しかった。


また、隔離することによって

どうしても体力の低下や、

認知機能の低下は顕著で

これまで元気だった人のうち

2人だけがなかなか元には

戻らずいま、苦労している。


コロナに対して一番感じるのは


「個人差が大きい」


ということ。


極端な人はスタッフでも

検査すれば陽性なんだけど

本当に熱もなく不調もなく、

という人もいた。


いわゆる


「無症状」


というやつだ。


羨ましい限りだw



まぁ、次にかかったときのための

メモみたいなもんなので

書き残しているわけだが


「かからないほうがいい」


のは確か。


なぜならその利用者さんは

亡くなる人もいる、

もそうなんだが…


対応するスタッフの労力が半端ない。


俺も熱が下がったらすぐに

出勤したが世間で推奨されるような


「5日は休んで6日目に

症状が出なかったら出勤していい」


などはやってられない。


さらには休んだらそこは

有給使う羽目にもなるし…


もっときついのは


「陰性の人ほど帰れない」


これがすごく気の毒だった。


要は陽性でも無症状のスタッフは

仕事するしかないのだが

さすがに症状が強いと

仕事にならないから、

休むしかない。


そのぶんだけ、

陰性のスタッフへの負担が

のしかかることになる。


うちも陰性のスタッフは

ほぼ家にも帰らず、

24時間を5日間、

みたいな勢いで働いて

くれたのだが。


これ…一人だけ陰性だから

いつもN95マスクと防護服を

身につけたままなので、

クッソ熱いうえにプレッシャーも

あったろうから、

そうとう辛かったはず。


おまけに当たりまえだが、

それだけ働いてはくれたのだから

ちゃんと残業手当としてお金は

払うようにしてもらったが

ものすごい人件費になるw



つまりクラスターが出ると

利用者に死者が出る可能性が高く

さらにはそれがおさまるまでは

一部のスタッフの負担が

莫大なものになって、

スタッフの身体にもよくないし

普段の人件費では足りなくなり

経営面も圧迫する。



一応、これは次回への対策として

今後は念頭に置くことにするが

結局のところ5類になった、

といったところで

介護施設のきつい状況は

同じということ。


もっともインフルエンザでも

同じことというのは起きるんだが

タミフルなどがあるから

コロナよりは対応はしやすい。


コロナもゾコーバなどはあるが

金額的に高いうえに、

わざわざこれを


「予防で飲みながら仕事する」


という気にはなれない。



とりあえず今回は、

かなりの人数が感染して

しばらくは抗体もついたとは

思うけれども…


訪問診療の先生なんかも

一度出るとおさまらないから

諦めてみんなかかるようにする、

隔離すらやめる、

という手もあるとは言ってた。


ただ、その中でどうしても

亡くなる人というのは

1人か2人は出てしまう。


「高齢者が亡くなるのなんて

当たり前じゃないか」


は本音としてはわかるんだが

亡くなる人をやたら簡単に

亡くならせていたら、

それじゃ仕事にならないわけで。


できるだけ亡くなる人を

少なくするのが我々の仕事。


ここはコロナという

病気への思いや、

個人の死生観がどうであれ


「他人は違う」


「救う仕事をしている」


というところで、

見離すわけにはいかないのだから

やはり感染者第一号を出さない、

これに尽きるのかな、と…



とはいえそれも難しいんだ。


なんとか4年間、

ゼロにしてきたわけだから

ノウハウはあるけれども

イレギュラーは起きる。


今回でいえば第一号の感染者が


「10日前に受診した病院で

クラスターが起きており、

そこでもらってきてしまった」


通常、10日も経てば

その感染を疑うのも難しいのだが

厳密には14日程度は、

潜伏期間があると言われる。


その方は他に面会もしてないし

外出したのもその病院受診のみなので

そこ以外、考えられないのだ。


おそらく高齢者なので

若い人のようにすぐに

熱が出るとかではなくて…


体の中で10日かけて

じわじわとウイルスが増えて

発症、って流れなんだろう。


外の病院なんか受診しなければいい、

も正解ではあるんだが、

その方の場合は


「退院後受診なので

どうしても来てくれと

言われていた」


という事情もあって、

避けることができなかった。



正直なところ感染を

防げなかったことや

結局は一人亡くなって

しまったことを思うと

管理者としてはとても

気が重い面もある。


他の施設で管理者が責められ

辞めてしまったケースがあったが

わからんでもない。


自分のせいで、とか

思い始めるとキリがないからね。


なるべくそういうふうには

思わないようにしているんだ。俺も。


幸いスタッフや他の家族も

そんなことを責める人は

いないから助かってる。



また、こういう状況が

起きないように気をつけて

やっていくしかない。


国はどんどんコロナ支援を

打ち切っているけれど

現場がきつい状況は

何も変わっていないので

そのへんは何か考慮はしてほしい。


例えば今回のように

スタッフがどうしても

帰れないような状況が

生じた場合には、

賃金などの一部を

負担してくれるとか…


そうしないとコロナのせいで

潰れる施設というのは、

まだまだこの先もでると思う。